アサヒとキリンの2社でビール市場のシェア約8割へ
” アサヒグループホールディングスはオーストラリアのビール最大手を買収する方針で、当局の承認を待って豪州で首位に躍進する。
同国では現地企業を傘下に収めたキリンホールディングスが業界2位で、アサヒとキリンを合わせた豪州のシェアは約8割に達する。
日本でシェア争いを繰り広げてきた2強が南半球の「ビール大国」でも激突する。
豪州では社交の場でビールは欠かせない。シドニー市内のパブで働くジャック・ラーキンズさん(22)は「『ビールを飲みながら話をしよう』となることが多い。それが豪州の文化」と胸を張る。
今年5月に亡くなったホーク元首相はビールの早飲みで「ギネス記録」を樹立したことで知られ、人気の政治家だった。
民間調査によれば、アサヒが買収するカールトン・アンド・ユナイテッド・ブルワリーズ(CUB)の豪州市場でのシェアは約45%。
現在のアサヒが握る1.2%から急速に伸ばす。同社はCUBの販売網を使い、主力の「スーパードライ」などを売り込み、成長を目指す。
キリンは2009年、豪社を完全子会社化。グループで市場の約3割を占めており、追い上げを図る。
業界団体IBAのクック会長は「(CUBなどは)シェア争いに多くの資金を使っている」と指摘。今後も激しい競争が続くとの見方を示した。
ただ、豪ビール市場は健康志向の高まりやワインなど他のアルコール類との競争で、頭打ちの状態。
キリンによれば17年の1人当たりビール消費量は約71リットルと、日本の2倍近くだが5年間で約14%減少した。
格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスは買収額が160億豪ドル(約1兆1,200億円)と巨額に上ることを警戒し、アサヒを格下げ方向で見直すと発表した。 ”(出典:時事通信社 via gooニュース)
表立ってアサヒ、キリンの銘柄で出ているわけではないですが、記事にある通り「ビール大国」で日本企業が繰り広げるシェア争い、ビール文化発展に寄与して欲しいと望みます。