不動産市場動向(2016年9月②)
” 一方、投資家はシドニーやメルボルン市内の不動産価格の値下がりが見込めないため、比較的手が出しやすいブリスベンやメルボルンの郊外にある物件の購入に分散してきているようです。
また新築物件は、シドニーのCBD周辺やダーリング・ハーバー、バランガルーなどの地域で引き続き開発が継続されています。
その他にも、CBDにある既存のオフィスを住宅に転用(コンバージョン)する計画もあります。
あるデベロッパーはオフィス用地としてCBD周辺に購入した土地で、突如タワー・マンションを建てる計画に切り替えるなど、今後もこのエリアの住宅開発は続く見通しです。
今年に入り外国人向けの銀行融資の貸し出しが更に厳しくなり、新たに印紙税が加算されるなど外国人に対する不動産購入の現状は過酷なものとなっています。
このため、これまで見られた海外からの投資には陰りが出始めていますが、ローカルの投資家やキャッシュ・バイヤーの投資意欲はまだまだあるようです。” (出典:NICHIGO PRESS 不動産のプロに聞く豪州不動産事情)
新規開発が行われども、オーストラリアの都市の中でシドニーが突出していて、手を出せる人は限られてくるでしょう。
バブル抑制策とみられる印紙税等の施策が奏効して、市場に如何ほどを効果を及ぼすのか、
(シドニー以外の)他都市については、どの辺りで落ち着くのか、しばし様子をみてみる必要があるように感じました。
オーストラリア ライフスタイル & ビジネス 研究所