失業率 − 2023年8月
” 豪政府統計局(ABS)が14日に発表した2023年8月の失業率(季節調整値)は、3.7%と前月から横ばいだった。
就業者は約6万4,900人増加した一方、失業者は約2,600人減少とわずかな下落にとどまった。
就業者の増加数は、エコノミストらが予測していた2万5,000人を大きく上回った。就業者数は1,410万人と過去最多を記録し、新型コロナウイルス流行初期の1,300万人から増加した。
男女別の失業率は、男性は前月から横ばいの3.8%、女性は0.1ポイント改善の3.6%だった。
失業者数は54万500人だった。このうち、フルタイム求職者は6,000人増の35万8,300人、パートタイム求職者は8,700人減の18万2,200人だった。
就業者数は1,410万7,900人となった。フルタイム就業者は2,800人増の984万9,800人で、パートタイム就業者は6万2,100人増の425万8,100人だった。
総労働時間は900万時間減の19億4,100万時間。労働参加率は0.1ポイント上昇の67%だった。希望する就労時間が得られない不完全就業者の比率は0.2ポイント上昇で6.6%だった。
ABSで雇用統計部門を率いるジャービス氏は、「学校休暇に当たる7月は就業者数が若干減少したが、8月は大幅な増加に転じた」と説明。過去2カ月の平均就業者数の伸びは単月当たり約3万2,000人と、過去1年間の平均とほぼ同水準となっている。
■ACTは大幅改善
失業率が悪化した州は、◇ニューサウスウェールズ:3.6%(前月比0.3ポイント悪化)◇西オーストラリア州:3.8%(0.3ポイント悪化)◇北部準州(NT):4.3%(0.5ポイント悪化)――だった。一方、◇ビクトリア州:3.5%(0.1ポイント改善)◇クイーンズランド州:4.1%(0.3ポイント改善)◇南オーストラリア州:3.6%(0.4ポイント改善)◇タスマニア州:4.4%(0.3ポイント改善)◇首都圏特別区(ACT):3.1%(0.6ポイント改善)――と改善した。
■雇用の伸び、今後も続く
調査会社BISオックスフォード・エコノミクスでマクロ経済予想部門を統括するランケーク氏は、「経済活動が軟化するにつれて、労働市場は最終的に冷え込む」と指摘。ただ、企業は依然として採用を増やしており求人倍率も高いため、雇用の伸びは今後数カ月は堅調に推移すると述べた。
調査会社キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、スーヤ氏は、「不完全就業者の増加は、労働市場が軟化していることを示している」と指摘。賃金の伸びが間もなく鈍化する可能性が高いことを示していると述べた。”(出典:NNA ASIA via Yahoo! JAPAN)
記事に記されている見通しによれば、これまでに準じた安定的な推移を見込めそうですね。
上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2023年9月20日分の掲載記事です。
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