オーストラリア ライフスタイル & ビジネス研究所:3人に2人が将来を悲観視

3人に2人が将来を悲観視

” 先進経済諸国の成人は、「現在の子供の世代が大きくなる頃には親の世代よりも貧しくなっている」と考えていることが明らかになった。

このデータは、アメリカのワシントン特別区所在のピュー・リサーチ・センターが毎年世界各国の経済的姿勢を調査、発表するもの。シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

子供の世代が親の世代よりも豊かになると楽観視しているのはオーストラリアでは28%という低率で、先進経済平均の34%よりはるかに悲観的という結果になっている。

また、子供の世代が親の世代より貧しくなるという回答の率は2013年には53%だったが最新の調査では65%と急増している。

また、「現在の経験と将来の期待」のギャップの大きさでは、調査対象の27か国中、オーストラリアは4番めにギャップが大きく、「現在の経済状況」を良いと考えている回答者は67%、

これに対して「将来の経済状況が良くなる」と考えている回答者は28%に留まった。このギャップの大きい国は1位がオランダ、次いでスエーデン、ドイツとなっている。

報告書では、「現在の経済状況を高く肯定的に評価している国で将来に対しては悲観的になっているというのは目を引く。

報告書の著者、ブルース・ストークス氏は、「この調査からだけではなぜオーストラリア国民が子供の世代の経済について批判的なのかは説明できない。

オーストラリアは不況シリーズの一世代が続いた。ひょっとすると人々はこのような経済状況が続くことはないと考えるのかも知れない」と分析している。

また、オーストラリアのシンク・タンク、グラッタン・インスティチュートのジョン・デイリーCEOは、

「実質賃金上昇が停滞しており、また住宅価格高騰に対する懸念もあってこのような悲観的な心理になっていることも考えられる」と分析している。”(出典:NICHIGO PRESS

以前、現地で「お金持ちでないと住めない(国になっている)」といった声を耳にしていたことに

記事との重複も含まれますが、物価高に住宅価格の高騰に経済成長も未来永劫右肩上がりとはいかぬであろうと、

将来を楽観視出来ない要素は散見されますが、実際、どのような命運を辿るのかは不確実性を伴うものであり、

確かな近未来像に、先行き明るい国家像を示すことは、まず(出来ることは)政治の役割ということになりますかね。

オーストラリア ライフスタイル & ビジネス 研究所

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上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2018年9月21日分の掲載記事です。

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