オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:失業率 − 2024年8月

失業率 − 2024年8月

” 豪政府統計局(ABS)が19日に発表した8月の失業率(季節調整値)は、4.2%と前月から横ばいとなった。

パートタイムだが就業者は4万7,500人増加。ABSは、労働参加率は過去最高水準を維持しており、多数の求職者が雇用を見つけていると指摘している。高インフレは続くものの雇用市場は堅固さを示しており、エコノミストらの間では年内の利下げ観測はほぼゼロとなっている。

男女別の失業率は、男性は4.3%(前月比0.2ポイント低下)で、女性は4%(横ばい)だった。

失業者数は62万7,000人と前月から1万500人(1.6%)減少した。このうち、フルタイム求職者は前月から7,300人減の42万1,900人、パートタイム求職者は3,200人減の20万5,000人だった。

就業者数は1,445万8,600人と0.3%増加した。フルタイム就業者は3,100人減の997万9,100人。パートタイム就業者は5万600人増の447万9,500人だった。

総労働時間は、19億6,200万時間と前月から800万時間増加。希望する就労時間が得られない不完全就業者の比率は、6.5%と0.1ポイント上昇した。労働参加率は、67.1%と横ばいだった。

州別では、南オーストラリア州で0.4ポイント改善したほか、ビクトリア州、クイーンズランド州、北部準州(NT)でも改善した。

「米に追随することはない」

ABSで雇用統計部門を率いるラム氏は、「新型コロナウイルス流行期と比べ、病欠により労働時間が減少した就業者の割合は上回っているが、職がないか就業時間を減らされたため減少した就業者の割合は下回っている。雇用市場は比較的逼迫(ひっぱく)した状態が続いているようだ」と述べた。

会計大手KPMGや米金融JPモルガンのアナリストらは、雇用市場が減退している米国では、米連邦準備制度理事会(FRB)が0.5ポイントの利下げに踏み切ったが、国内は雇用の堅調さが続いておりオーストラリア連邦準備銀行(RBA)が追随することはないとの見解を示している。

RBAのブロック総裁は先に、インフレ抑制が最も重要で雇用創出を鈍化させる必要があるとし、年内の利下げはないとしていた。”(出典:NNA ASIA

一時期3.0%台半ばで推移したところ4.0%台で落ち着いてくるとネガティヴに受け止める部分ありますが、過去最高水準の労働参加率、失業者数の減少等、本文から前向きに転換させられますね。

上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2024年9月21日分の掲載記事です。

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