オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:通信大手オプタスの情報流出被害、人口の4割弱も

通信大手オプタスの情報流出被害、人口の4割弱も

” オーストラリアの通信大手オプタスは26日までに、サイバー攻撃を受けて顧客情報が流出したと発表した。

影響を受ける顧客数は最大で980万人になる可能性がある。被害が人口の4割弱に広がりかねず、豪メディアは同国で過去最大級の情報流出の一つになると報じている。

流出したのは顧客の氏名、生年月日、電話番号など。一部については住所、運転免許証やパスポートの番号も含まれるという。

オプタスの通信サービスに影響は出ていない。外国人も顧客に含まれているとみられるが、同社は取材に対し「現在、捜査に協力しており詳細は話せない」としている。

オプタスはシンガポール・テレコム(シングテル)の完全子会社で、豪州ではテルストラに次ぐ通信第2位。

情報流出を受けてアルバニージー豪首相は26日、「データ保護の観点で企業にとっては大きな警鐘となった」と指摘。

流出データの悪用を防ぐため、金融機関などが迅速に顧客情報を保護できるようプライバシー関連の規定を見直す方針を表明した。

23日にオンラインで記者会見したオプタスのケリー・バイヤー・ロスマリン最高経営責任者(CEO)は、ランサムウエア(身代金要求型ウイルス)攻撃かと問われ「現時点で身代金の要求は受けていない」と説明した。

そのうえで「どんな可能性も排除するのは、時期尚早だ」との見方を示した。

人口約2,600万人の豪州で、980万人は4割弱に当たる。同氏は「980万という数字は最悪の場合だ」と強調し、「実際の人数はそれより少ないと考えている」と述べた。”(出典:日本経済新聞

情報流出は各国でしばしば発生している問題で、深刻な割には抜本的な解決策を見出せない厄介な事柄となっていますが、人口の4割相当となると被害の大きさを痛感させられます・・

上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2022年9月27日分の掲載記事です。

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