家計の純資産総額、2022年2Qに5,000億$減少
” オーストラリアでは過去数年間に家計の資産総額が大幅に伸びていたが、今年第2四半期(4~6月)には約5,000億豪ドル(約46兆5,700億円)の減少となり、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が始まって以来、初めて減少した。
株式市場の軟化で退職年金(スーパーアニュエーション)の積立金が目減りしたほか、住宅資産額が低下したためだ。地元各紙が報じた
豪政府統計局(ABS)によると、家計の純資産総額は2019年12月から22年3月までの間に32%の伸びを見せていた。
好調な株式市場や不動産価格の上昇、政府による巨額の景気刺激策、史上最低金利などが家計を潤していたという。
特に、不動産価格の上昇は家計資産を押し上げる最大の要因となっており、パンデミックの最中に住宅資産総額は40%増の約9兆7,000億豪ドルに達していた。
しかし、第2四半期に家計の資産総額は3.3%減少。オーストラリア証券取引所(ASX)の主要指標であるS&P/ASX200指数が12%下落したことから、スーパーアニュエーションの残高が約3,000億豪ドル目減りしたほか、住宅資産価格も約1,700億豪ドル減少した。
政策金利の引き上げとともに住宅ローン金利の上昇が始まったのは6月末以降だったため、エコノミストの間では、家計資産の減少傾向は向こう数カ月は続くとの見方が広がっている。”(出典:NNA ASIA)
コロナ禍を経てのタイミングでの下落が、一時的なものにとどまるのか更に継続するのか、推移を注視する必要性を感じます。
上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2022年10月4日分の掲載記事です。
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