リアルタイム銀行振込、2017年後半にも実現
” オーストラリアで来年後半にも、個人や企業間でリアルタイムの銀行振り込みができるようになる。
送金は1日24時間、年中無休で可能となり、送金先の金融機関コード(BNB)や口座番号を知らなくても、決済ができるという。
今月からは業界向けに試験的に導入が始まる見込みだ。オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが伝えた。
オーストラリア連邦準備銀行(RBA)は16日までに、銀行利用者が、電話番号やメールアドレスを使用してリアルタイムで資金を移動できる「新決済プラットフォーム(NPP)」について、来年後半にも開始できるとの見通しを示した。
NPPの開発は、4大銀行を含む国内の金融機関13社が約10億豪ドル(約793億円)を投じ、RBAや国際銀行間通信協会(スイフト)と協力して進めており、
RBAは「オーストラリアの小売り決済機能を、世界で最も進んだレベルに引き上げる」と自信をみせる。
NPPではまた、送金と同時にインボイスなどのビジネス書類を追加情報として一緒に送ることができ、最終的にはそのデータを会計システムに直接取り込むこともできるようになるもようだ。
■銀行間の競争激化へ
NPPが導入されれば、決済に銀行の口座番号が必要ではなくなるため、利用者はデビットカードやクレジットカードの自動引き落としサービスを維持したまま、銀行口座を変えることができる。
これにより、取引銀行を変えることが容易になるため、国内銀行間の顧客争奪戦は今後激しくなる見通しだ。”(出典:NNA.ASIA)
日進月歩という感じで開発競争が繰り広げられている金融サービス分野で、導入時期が来年後半というのは、ちょっと悠長な感じがしましたが、
パーソナル(個人)であれビジネスであれ、利便性の高いサービスが享受出来ることは快適性に直結することであり、
記事の中で「世界で最も進んだレベル」との表現がありましたが、金融大国オーストラリアにとって真価が問われる重要事項であるように思います。