オーストラリア ライフスタイル & ビジネス研究所:ワラビーズ、横浜での2018年ブレディスローカップ 第3戦、メンバー発表

ワラビーズ、横浜での2018年ブレディスローカップ 第3戦、メンバー発表

 ” 相手のメンバーは見ていない。マイケル・チェイカ監督は、オールブラックスのメンバーが明らかになって2時間弱ほど経ってのメンバー発表記者会見でそう言った。

10月27日、ブレディスローカップの今季第3戦を横浜(日産スタジアム)で戦うオーストラリア代表のメンバーが発表された。

リストには24人の名前が並んだ。最後のコンディションチェックなどを経て、前日のキャプテンズラン後にひとりが削られる。

13-38、12-40。第1戦、第2戦とも、後半に大きく引き離されて今季の負け越しが決まっているワラビーズ

豪州メディアから「1戦目で出た課題を2戦目でも直せなかった。今回はできるのか」と問われたチェイカ監督は、「(課題を把握し、それについての修正を)やろうとはした。

しかしできなかったのは事実だ。ただ、私たちは学んでいる」と答えた。

「SHがアーロン・スミスでもTJ・ペレナラでも、WTBが誰であろうと、同じように強力なチームであるのがオールブラックス。だから、誰が出てきても関係ない」

現在のベストのメンバーで、ベストのパフォーマンスを出すことだけに集中する。

今季のブレディスローカップ2戦に先発していた身長204センチのLOアダム・コールマンを怪我で欠くことになったが、

5番には90テストの経験を誇るロブ・シモンズが入った。チェイカ監督は「激しい競争の中で準備を重ねてくれていた」と期待を寄せる。

ザ・ラグビーチャンピオンシップの直前の2試合には爆発力のあるタニエラ・トゥポウを3番で先発させてきたが、

今回3番を背負うのはアラン・アラアラトア。ふたりの機動力あるPRを投入する順番を変えた。

試合に出場すれば記念すべき100キャップ目となるPRセコペ・ケプもベンチスタートに控え、過去2戦、オールブラックス相手に息切れした後半への対策も練っている。

BKでは、13番に定着していたリース・ホッジが怪我のため欠場。そこにイズラエル・フォラウが入り、SOバーナード・フォーリー、12番のカートリー・ビールとともに、強力なフロントスリーを形成する。

フォラウの代わりにWTBに入ったのは、昨年6月のイタリア戦で2トライを決めるも、その後、怪我でテストマッチから遠ざかっていたセファ・ナイヴァルだ。

スピードもあり、防御も確か。トイメンのリーコ・イオアネとのマッチアップは、勝敗の鍵を握るかもしれない。

上腕を痛め、6月のアイルランド戦以来戦列を離れていたCTBサム・ケレヴィもリザーブに入るまで回復した。

チェイカ監督は、苦しいメンバー構成ながらも、勝利への強い意欲を示した。

「試合の直前までやれることをやり、試合の最後、インジャリータイムに入っても、すべてを出そうとするのがコーチ、プレーヤーの責任だと思っている」過去2戦の結果など関係なく、全力で勝利を追求するつもりだ。

ザ・ラグビーチャンピオンシップのアルゼンチンとの第2戦、チームは前半を7-31と大量リードを許した。

しかしハーフタイムのロッカールーム、同監督が気迫あふれるトークで選手たちに訴えかけるとチームは生き返った。その勢いを前半から出し、好敵手に噛みつきたい。

最終的に45-34の大逆転勝ちとなったアルゼンチン戦を思い出してチェイカ監督が言う。

「あの試合のハーフタイム、すべての局面で一人ひとりが判断し、その場でやるべきことをやり切ることを訴えて、後半はそれができた。

特に求めたのは、ボールを持っていないときの動きです。そういうときの判断、仕事、意識こそ大事。それを今回も求めたい」

昨年、ワラビーズはブレディスローカップで2敗した後の第3戦(ブリスベン)、23-18で勝利を手にした。そのときの先発だったFLジャック・デンプシーも久々に戦列に復帰した。

「我々はワールドカップの会場で戦うためにやって来たのではなく、結果を残すために来た」と話したチェイカ監督の気迫が、チームをどこまで奮起させるか期待は高まる。

<ワラビーズ 試合登録メンバー>

1.スコット・シオ(ブランビーズ)  2.フォラウ・ファインガア(ブランビーズ)  3.アラン・アラアラトア(ブランビーズ)  4.アイザック・ロッダ(レッズ)  5.ロブ・シモンズ(ワラターズ)  6.ネド・ハニガン(ワラターズ)  7.マイケル・フーパー(主将/ワラターズ)  8.デイヴィッド・ポーコック(ブランビーズ)  9.ウィル・ゲニア(レベルズ)  10.バーナード・フォーリー(ワラターズ)  11.マリカ・コロインベテ(レベルズ)  12.カートリー・ビール(ワラターズ)  13.イズラエル・フォラウ(ワラターズ)  14.セファ・ナイヴァル(レベルズ)  15.デイン・ハイレットペティ(レベルズ)

〔リザーブ〕
16.トル・ラトゥ(ワラターズ)  17.セコペ・ケプ(ワラターズ)  18.タニエラ・トゥポウ(レッズ)  19.ローリー・アーノルド(ブランビーズ)  20.ジャック・デンプシー(ワラターズ)  21.ピート・サムー(ブランビーズ)  22.ニック・フィップス(ワラターズ)  23.サム・ケレヴィ(レッズ)  24.トム・バンクス(ブランビーズ)※ 試合登録は23人。のちに1人減らす。”(出典:RUGBY REPUBLIC

出典:Wallabies公式Facebookページ(画像は投稿にリンク)

何か目に見えるものが懸かった一戦ではなく、手負いの状況でもありますが、

All Blacks:オールブラックスに勝つことに勝る効果はなかろうと、そういった意味ではワールドカップ2019 日本大会 開幕まで1年を切った状況で貴重な一戦と云えるでしょう。

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上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2018年10月26日分の掲載記事です。

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