新たな高度技術移民ビザ、7分野で正式導入
” オーストラリア連邦政府は4日、高度技術者を対象とする新しい独立技能移民ビザ枠「グローバル・タレント・インディペンデント・プログラム(GTIP)」を正式に導入した。
同制度は8月にコールマン移民相が発表したもので、7つの事業分野で専門的な知識を持つ高度技術者を誘致するため、毎年5,000人の永住権手続きを優先的に処理する。4日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが報じた。
対象分野はフィンテック(ITを活用した金融サービス)、アグリテック(ITを活用した農業サービス)、医療技術、サイバーセキュリティー、エネルギー・鉱業、量子情報分野のほか、9月に宇宙・高度製造業が新たに加えられた。
申請条件は、これらの分野で資格を有するだけでなく、年収が14万9,000豪ドル(約1,113万円)を超えている、もしくはオーストラリアで職を得た場合にこれを上回る必要がある。
この年収額は、労使裁定機関フェアワーク委員会(FWC)が定義する「高所得者」に該当するものだ。
コールマン移民相はシドニーの米国商工会議所(ACC)で行った演説で、「世界の有数の大学や成功している企業から、雇用創出やイノベーションにつながる深い知識と起業家精神にあふれた人材を誘致したい。
GTIPは、オーストラリア経済に改革をもたらす可能性を秘めている」と期待感を示した。
なお、GTIPを通じた5,000人の移民枠は、既存の技術移民プログラムで設定されている年間7万人の上限に含まれるという。”(出典:NNA ASIA)
適宜、改正されているビザの種別に取得要件ですが、それらから時代に、求められている人材を読み込めますね。