景況感、17カ月ぶり低水準
” ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)は8日、オーストラリアの10月の企業景況感指数と企業信頼感指数を発表した。
景況感は前月比2ポイント低下の6と、過去平均の5を上回ったものの、2015年5月以来の低水準だった。
信頼感も同2ポイント低下の4。非資源分野が予想より早く減速している兆候とみられ、懸念が広がっている。
NABは国内約400社を対象として10月25日~31日に調査を実施した。同指数はゼロポイントを超えた場合は「楽観」が「悲観」を上回っており、ゼロポイント未満は「悲観」が「楽観」を上回っていることを示す。
景況感指数は現在の景況に対する満足度を示し、信頼感指数は向こう3カ月間の短期景況見通しを示している。
主要指数は、売上高が6ポイント低下の11、新規受注が9ポイント低下のゼロ、雇用が1ポイント低下のゼロ、在庫が1ポイント低下の1と悪化した一方、利益と輸出は共に横ばいの7と2だった。
業種別の景況感は、鉱業が12ポイント、卸売りと娯楽が10ポイント低下などと大半で悪化した一方、小売りと運輸のみがそれぞれ12ポイント、9ポイント上昇と改善した。
信頼感は、鉱業が9ポイント低下と最も落ち込んだ一方、運輸は6ポイント上昇と最も改善した。
州別の景況感は、東部3州は堅調を維持しているものの、ニューサウスウェールズ州は減速しており、ビクトリア州も追随する見込み。資源州の西オーストラリア州は依然として最下位にとどまっている。
NABは「オーストラリア連邦準備銀行(RBA)よりも短期見通しを懸念している。小売りは改善したが、雇用指数は低下し、失業率が悪化するリスクがある」と述べた。”(出典:NNA.ASIA)
数値が点在しており、読みづらい箇所はありますが、前日の ↙︎
「オーストラリア人は感傷に浸ったり未来に不安を感じるより、今を楽しむという生き方を知っている」
という傾向を持つオーストラリア人でも、シビアに捉えている現状があり、↓TPP交渉の行方など
正念版を迎えオーストラリアの立場で憂慮せざる得ない局面を迎えていることを考慮すると、
当面は弱含みで推移することを想定しておく必要性もありそうです。