住宅バブル、2018年にはじける恐れ
” シドニーの不動産アナリシス企業、SQMリサーチのルイ・クリストファー氏は、シドニーとメルボルンでは2017年も二桁成長の住宅バブルが続き、2018年にバブル破裂の危険を高めるだろうと分析している。
ABC放送(電子版)が伝えた。
SQMリサーチの2017年版不動産展望報告は、中銀(RBA)が最近になってシドニーとメルボルンの住宅市場を「おだやかに」成長から、
「活発に」成長とシフトさせた理由を詳しく述べており、「最近になって特にシドニーの市場が加速している。当社の観測ではこの加速は2017年まで続く」と予想している。
SQMの2017年の住宅価格成長はシドニーで11%から16%、メルボルンで10%から15%となっている。
この率でさえ、2015年中期のシドニーの19%というピークにははるかに低いが、クリストファー氏は、住宅価格は今でさえすでに大幅に過大評価されていると分析している。
続けて、「シドニーの住宅価格の場合、40%は過大評価されている。メルボルンの場合も同じ事情でこれほど住宅価格が過大評価されたことはない。
これ以上住宅価格が上昇すれば、2017年後半にはRBAにとっては頭の痛い状態になる」と述べている。
SQMの最悪シナリオとしては中銀も住宅ローンの引き締めもない場合、非常に危険な状態になる。
住宅ローンの頭金額を引き上げるか、中銀が金利を引き上げるか、早い目に手を打っておくことが賢明だろう」としている。
何の手も打たなかった場合、「2018年には問題が大きくなり、硬着陸もありえる」と予測している。”(出典:NICHIGO PRESS)
しばしば取り上げている住宅問題ですが、引用した記事によるとシドニー、メルボルンは、
当面、住宅価格は更に上がる見込みで、高止まりするであろうと。
バブル相当が40%と示されている点が興味深かったですが、一般庶民はしばし遠くから推移を見守った方が良さそうです。