18年7〜9月期のGDP前期比 0.3%増
” 豪政府統計局(ABS)が5日に発表した2018年第3四半期(7~9月)の国内総生産(GDP)成長率(季節調整値)は、前期比0.3%増、前年同期比2.8%増だった。
前期比では市場予想の0.6%増を下回り、大きく伸びた第2四半期と対照的に、マイナス成長となった2016年第3四半期以来の低水準となった。
世帯支出の伸び悩みが響いた上、世帯貯蓄が縮小していることも浮き彫りになっている。
支出ベースでは最終消費支出が前期比0.3%増、前年同期比3.1%増だった。
このうち最終世帯支出は、食品や保険・金融サービスが貢献し、前期比0.3%増、前年同期比2.5%増。
政府支出は前期比0.5%増、前年同期比4.8%増だった。モノとサービスの輸出は前期比0.1%増、前年同期比4.1%増となった。
また、可処分所得の伸び悩みを背景に世帯貯蓄率は2.4%と、2007年以来の水準に低下。
国民1人当たりの実質可処分所得は0.3%減と、2017年第2四半期以来のマイナスとなった。
産業別では、保健医療・社会サービスが前年同期比6.9%増となったほか、◆資源:同6.6%増◆その他サービス:6%増◆レンタル・ハイヤー・不動産サービス:5.5%増――などが特に伸びた。
一方で、農業・林業・漁業は7.9%減、運輸・郵便・倉庫は0.7%減、製造は0.4%減だった。
キャピタル・エコノミクスのデールズ氏は、「世帯支出が0.3%しか伸びていないにもかかわらず、世帯貯蓄率が10年来の低水準となったことは不安要因。
今期に0.6%増と伸びても、今年は年率で2.9%増と、オーストラリア連邦準備銀行(RBA)の予想する3.5%には届かない」と述べた。
一方、オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)は、政府支出や企業投資が堅調なことから、短期的には堅実な伸びが続くと予想している。
■3Q経常赤字、107億$に縮小
ABSによると、同期の経常赤字は、純輸出の拡大が貢献し、前期から11%改善の106億8,800万豪ドル(約8,814億円)だった。純輸出の今回のGDP成長率への寄与度は0.3%となった。”(出典:NNA ASIA)
増加幅は僅かで警鐘も鳴らされているにせよ、ポイントは中長期の成長、しかも継続期間が世界記録を更新していることですかね。
オーストラリア ライフスタイル & ビジネス 研究所
上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2018年12月6日分の掲載記事です。
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