ウォール街企業、プライベートクレジット有望顧客をオーストラリアで発掘
” プライベートクレジットの運用者は米最大級の年金基金の一部を取り込んだ後、投資商品の売り込み先として有望な開拓地を見いだした。2兆3,000億米ドル(約309兆円)規模のオーストラリア年金業界だ。
最近の発表やブルームバーグ・ニュースの取材によると、豪州・ニュージーランドの年金番付トップ10のうち4基金(オーストラリアン・リタイアメント・トラスト、ホストプラス、ユニスーパー、コロニアル・ファースト・ステート)がプライベートクレジットへの資産配分の大幅な増額を進めている。
豪州最大の年金基金、オーストラリアンスーパーも3年をかけてこの分野への資産配分を3倍にする過程にある。
プライベートクレジット・ファンドは運用成績が他の資産クラスを大きく上回り一部の米年金基金・寄付基金が配分上限ぎりぎりまで投資を膨らませているため、こうしたファンドにとっては朗報だ。
プライベートクレジットへの配分が合計で1%に満たないと推定される豪州の私的年金「スーパーアニュエーション」運用者には、そうした問題がない。
オーストラリアン・リタイアメント・トラストのプライベート企業資産責任者エリザベス・クマル氏は「プライベートクレジット分野への投資拡大を継続してきており、今後も続ける見込みだ」と説明した。
運用資産2,150億豪ドル(約19兆8,000億円)の同基金はこの1年間に投資枠を若干増やし、現時点で配分枠を5%に設定している。
運用資産約900億豪ドルのホストプラスはプライベートクレジット投資残高をこの2年間に3倍に増やして14億豪ドルにした。
これには、6月にアポロ・グローバル・マネジメントのアジアファンドに5億米ドル相当をコミットした案件も含まれる。
オークツリー・キャピタル・マネジメントやケーン・アンダーソン・キャピタル・アドバイザーズ、ベイン・キャピタル・クレジットなど他の米国勢も豪州の年金基金から投資を引き出した。
スーパーアニュエーションの運用者は通常、米プライベートクレジット・ファンドに数億ドルの資金を投じる見返りに利払いを受ける。
米チャーチル・アセット・マネジメントのケン・ケンセル最高経営責任者(CEO)はプライベートクレジットのローン金利は今年10-15%近辺だと語った。”(出典:Bloomberg via Yahoo! JAPAN)
オーストラリアの国としての将来性が見込まれての動きと評価出来ましょうか・・
上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2022年12月6日分の掲載記事です。
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