オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:オーストラリアの留学事情 ③

下記の記事は、Facebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」12月7日付の記事を転記したものです。

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オーストラリアの留学事情 ③

” 政府は海外からの私費留学を教育サービス輸出産業と位置づけ、外貨獲得の手段にしている。教育からの年間外貨獲得は、2009年い1兆5,000億円を突破し( 17.7億ドル)、伝統的な羊毛や、牛肉や小麦の輸出を上回り、金額的にはその合計も超えようとしている。

大学当局はその全収入の15%近くを留学生の払う授業料から得ている。留学生に最高の教育を提供するために法整備も行われている。

留学生のための教育サービス法は2000年に施行された。この法律により、施設、サービスなどの国家基準を定め、留学生がオーストラリアにおいて質の高い教育を受けられることを保証している。

また、教育提供機関が国の基準に則った教育を提供しない場合は、授業料の返還も定めている。政府の監理を可能にし、法令違反に関して厳しい罰則を科している。”(『豪州読本』No.3271-3283)

不動産ほどではないにせよ、年払い(x積算)であるなど、まとまった金額を要する教育関連の支出に対して、得られるものは予め保証されているわけではありません。

不満足な結果の原因が、生徒に拠るものであれば仕方のないことと言えますが、提供者(学校)の側の問題であれば、他業種であれば返還というのが当然の流れと思います。

但し、教育分野で、あまり返還という事例を耳にしたことがなく(日本で最近になって入学金の返還が、判決により行われるようになったと記憶)、「授業料の返還」を規定したことにオーストラリア政府の覚悟を感じ、アジア各国から生徒を呼び寄せられている魅力の源泉と感じました。

 


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