(2020年)11月企業景況感上昇、コロナ前水準上回る
” ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)は8日、オーストラリアの11月の企業景況感(business conditions)指数が、前月から7ポイント上昇の9だったと発表した。
企業信頼感(business confidence)指数は、9ポイント上昇の12となった。
特に新型コロナウイルスの流行を受けたロックダウン(都市封鎖)が解除されたビクトリア(VIC)州で伸び、両指標共に、新型コロナ前の今年年初水準と長期平均を上回る水準まで回復した。
NABは非農業部門の約400社を対象として、11月17日~27日に調査を実施した。
同指数は、ゼロポイントを超えた場合は「楽観」が「悲観」を上回っており、ゼロポイント未満は「悲観」が「楽観」を上回っていることを示す。
景況感指数は現在の景況に対する満足度を示し、信頼感指数は向こう3カ月間の短期景況見通しを示している。
主要指数は、売上高が前月比10ポイント上昇の17となったほか、◆利益:10ポイント上昇の15 ◆新規受注:9ポイント上昇の6――が上昇。雇用は横ばいのマイナス5、輸出は横ばいのマイナス4だった一方、在庫は6ポイント下落のマイナス7だった。
州別の景況感は、タスマニア州以外全てで上昇し、VIC州が2ポイント上昇のマイナス7となった以外は全てプラスとなった。西オーストラリア(WA)州が16ポイントと最も高かった。
一方信頼感は、VIC州が7ポイント、WA州が7ポイント、ニューサウスウェールズ州が5ポイントと他州をけん引した。
産業別の景況感は、全業界で上昇し、建設と娯楽・個人サービス以外は全てプラスとなった。特に小売りが18ポイントと好調だった。信頼感も全業界で上昇した。
NABのチーフエコノミストのオスター氏は、「新規受注の伸びは今後の企業活動の拡大を示唆している」とし、これが継続的に改善すれば雇用と投資の拡大につながるとの見方を示した。”(出典:NNA ASIA)
タスマニア州を除いて足並みが揃い、2021年へ向けた期待感が醸成され、講じられている一連の措置、対策が意図された通りに進展すれば申し分ないですね。
上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2020年12月10日分の掲載記事です。
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