俳優クリス・ヘムズワース一時休業へ。アルツハイマー病発症の危険、番組で発覚
” マーベル作品「マイティ・ソー」でソー役を務めるヘムズワースさんは、ディズニー・プラスのドキュメンタリー・シリーズ「リミットレス with クリス・ヘムズワース」の中で検査を受けた結果、この危険性に気づいたという。
雑誌ヴァニティー・フェアの記事でヘムズワースさんは、自分がかねて抱いていた「最大の恐怖」がこの検査で確認されたとして、今後は「予防」に当たるつもりだと話した。
アルツハイマー型認知症は認知症の中でも最も一般的なもので、記憶障害や混乱、意思疎通上の問題などが生じる。
検査では、ヘムズワースさんが「ApoE4」という遺伝子を父母から1つずつ受け継いでいることが発覚。この遺伝子がそろっている場合、認知症発症の割合は、この遺伝子を持っていない場合と比べて8~10倍になるという。
「ApoE4」を2つ持つ人は、全人口の2~3%だという。
ヘムズワースさんは、「辞表を提出したわけじゃない」と説明。しかし、この発見は「少し休みたいという気持ちが、自分の中で起きるきっかけになった」と語った。
「アルツハイマー予防について調べると、予防措置の恩恵はその後の全人生に影響することが分かる」
「予防とはつまり、睡眠管理、ストレス管理、栄養、身体の動かし方、フィットネスに関することで、こうしたツールを一貫して続けていく必要がある」
「リミットレス」シリーズでは、ヘムズワースさんが身体検査を受け、より健康的に長生きする方法を探っていく。
ヘムズワースさんは、自分はアルツハイマーと診断されたわけではないが、リスクが高いと警告されたと話した。
「(病気発症を)あらかじめ決定する遺伝子ではないが、強い兆候を示すものだ」
「10年前には、もっと決定的なものだと考えられていたと思う
ヘムズワースさんによると、「リミットレス」では当初、遺伝子検査の結果をカメラの前で受け取る予定だった。しかしダレン・アロノフスキー監督は、結果を個人的にヘムズワースさんに伝えたという。
ヘムズワースさんには、アルツハイマーに関する内容を番組から削除する選択肢も与えられた。しかし、注意喚起と、世間の理解を深めるため、アルツハイマーについても放映すると決めたという。
「このことに手を加えたり大げさに表現したり、エンタメのために感傷的なつかみにして、同情などを買うものにすることが心配だった」
ヘムズワースさんはまた、祖父がアルツハイマー型認知症と診断されていたことを明らかにした。
ヘムズワースさんは最近では、ジョージ・ミラー監督の「マッド・マックス」シリーズの次回作「フュリオサ」に出演した。撮影は11月初めに終わっている。
ヘムズワースさんは、「リミットレス」の宣伝ツアーなど、現在契約している仕事が終わり次第、休業に入る。パートナーで俳優のエルサ・パタキーさんと3人の子供と過ごすため、オーストラリア・バイロンベイの自宅に戻るという。”(出典:BBC NEWS JAPAN)
付き合うに厄介なアルツハイマーと承知していますが、影響力の大きさから今後の動向が注目されますね。
上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2022年12月10日分の掲載記事です。
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