オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:建設会社の支払い遅延日数、52日に増加

建設会社の支払い遅延日数、52日に増加

” オーストラリアの建設業界で、サプライヤーや下請けへの支払い遅延の平均日数が、2020年1月~21年11月に46日から52日に増加していることが、信用調査会社クレディターウオッチの調べで分かった。

また、建設会社の12%は、支払い遅延日数が60日以上となっている。

これまで中小建設企業の支払い遅れが問題だったが、新型コロナウイルスの感染流行による影響で比較的大手の建設会社も問題を抱えている。オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが伝えた。

クレディターウオッチによれば、支払い遅れが長期化する中小企業数は過去12カ月間に約10%増加。大手企業の場合、過去2~3カ月に約8%増えているという。

サプライチェーン(調達・供給網)の障害による建材の不足や価格上昇、移民減少による労働者不足、規制によるプロジェクトの遅れにより、建設会社の利幅は縮小している。

■「連邦はインフラ計画後押しを」

業界団体のオーストラリア建設業協会(ACA)は、連邦政府に対して特別拠出により各州で行われている主要インフラプロジェクトの建設を後押しするよう求めている。

ACAの分析によれば、ニューサウスウェールズ州とビクトリア州で行われている26件のインフラ計画は、規制手続きの改善などにより順調に進行しているという。

一方、建設業界で企業の破綻が増加していることや、生産性の伸び悩み、労働者の多様性の低さ、メンタルヘルスの問題の解決が業界の課題だという。”(出典:NNA ASIA

建設業界で起きていることは業界内特有の事由でもなかろうと、兆候が顕在化していることで対処すべきことに適切に手当てされることが肝要でしょう。

上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2021年12月14日分の掲載記事です。

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