オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:2021年12月消費者マインド、州によって明暗分かれる

2021年12月消費者マインド、州によって明暗分かれる

” ウエストパック・メルボルン研究所は15日、オーストラリアの12月の消費者マインドが104.3ポイントと前月から1%下落したと発表した。

ニューサウスウェールズ州では前月比3.6%下落、ビクトリア州では同3.5%下落と新型コロナウイルスの変異株「デルタ株」の感染拡大による影響がみられた一方、クイーンズランド州、南オーストラリア州、西オーストラリア州では上昇した。

消費者マインド指数は、個人の財政状態や景況感、出費状況などについての質問から割り出した経済指標。

100ポイントを超えた場合は「楽観」が「悲観」を上回り、100ポイント未満は「悲観」が「楽観」を上回っていることを示す。調査は、約1,200人を対象に6~9日に行われた。

■経済見通しは下落

「今後12カ月の経済見通し」は前月比1.6%下落の104.9ポイント、「今後5年間の経済見通し」は0.5%下落の110.4ポイントとなった。

家計への信頼感では、「前年比の家計」は前月比1%上昇の89ポイント、「今後12カ月の家計見通し」は2.1%上昇の111.2ポイントだった。

今後12カ月間の失業者数の増加見込みを示す失業予測指数は、前月比9.3%上昇の104.1ポイントとなった。

「住宅の買い時」は10.2%下落の81.9ポイント、住宅価格予想指数は1.3%下落の150.6ポイントだった。

ウエストパック銀行のチーフエコノミスト、エヴァンス氏は、「新たな変異株『オミクロン株』やインフレ、政策金利の上昇に対する消費者の懸念が今回の結果にみられた」と述べた。

今後の見通しについて、個人消費が拡大し、経済成長率は2022年に6.4%上昇するとみている。”(出典:NNA ASIA

先行き見通しづらい不安定な状況で楽観視が拡がることも現実的ではないでしょうが、それにしては結構前向きな調査結果かと。

上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2021年12月16日分の掲載記事です。

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