下記の記事は、Facebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」12月19日付の記事を転記したものです。
マルコム・ターンブル首相訪日 ②
” オーストラリア Australiaのターンブル首相は18日の日豪首脳会談で、日本の捕鯨再開について、「心から懸念している」と深い失望を表明した。日豪は中国の台頭を背景に関係を深めつつあるが、捕鯨問題は両国間に横たわる根強い相違点であることが改めて浮き彫りになった。
ターンブル首相は、日本が南極海で調査捕鯨を再開することを取り上げ、「良き友人は意見の違いがある場合は率直に語り合うものだ」と語った。その上で「時間の経過とともに解決できることを望む」と述べた。これに対し安倍晋三首相は、日本の調査捕鯨は資源管理が目的であるとの立場を説明した。
両首脳は地域情勢についても議論し、中国という具体名にこそ言及しなかったものの、東シナ海や南シナ海で力による現状変更を試みる行為に強い反対を表明した。
ターンブル首相は、豪州が進める次期潜水艦の建造計画について、来年前半に共同開発相手を決定すると安倍首相に伝えた。選定手続きには日本政府のほか、フランスの DCNS社とドイツの ティッセン・クルップが手を挙げている。
ターンブル首相は今年9月に就任し、今回初めて来日した。国際会議などへの出席を除き、日本がニュージーランドに次ぐ2ヵ国目の訪問先となった。”( 出典:livedoor NEWS )
「やっぱりか、そうか」といった感じで、自分で情報収集しに行かないと、入ってこない日豪関係(首脳会談)でしたが・・、
特段、実務的な進展があった形跡はなく、時期も時期ですし、顔合わせと、双方の立場で釘を刺したという印象です。
7月に日豪経済連携協定に署名され、10月に環太平洋戦略的経済連携協定の大筋合意をみた一年の締め括りに、ターンブル首相の訪問国がニュージーランドに次ぐ2ヵ国目であったという事実(外交メッセージ)に一番の重みがあったように感じます。