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のつづき。
” ブロードシートは2009年にメルボルン版を創刊し、11年にシドニー版を追加した。今年からブリスベン、アデレード、パースでも展開している。
ミレニアム世代への浸透度が高く。利用者の平均年齢は32歳。月間約121万7千人の利用者がいる。
クレメンツさんは「消費者のニーズは高級店でのフルコースから、カジュアルな雰囲気のなか高品質な料理を手ごろな価格で楽しむことに移っている」と指摘する。
一回の出費を抑える一方、「週に何回も外食する人が増えた」と見る。
オーストラリア経済は25年連続で成長している。暮らしが豊かになるにつれ「自宅で調理せず、外食をレジャーでとらえる向きが増えた」と調査会社IBISワールドは分析する。
消費者の需要を背景に、豪州のレストラン産業の売上高は過去5年間は年平均5.6%で成長してきた。
ただ、資源ブームの終息を受け、16年7月〜17年6月の売上高の伸びは2.1%にとどまる見通し。「外食よりも割安な宅配ニーズが高まっている」(IBISワールド)
豪州の宅配市場は1983年に営業を開始たドミノピザと、06年から営業するメニュログが中心的プレーヤーだったが、
15年に独フードーラと英デリバルーが参入。今年4月にウーバーイーツがメルボルン、7月にシドニーで営業を始めた。
ウーバーイーツは配車アプリとしての知名度を武器に、これまでイメージや品質の低下を懸念して宅配サービス会社との提携に二の足を踏んでいた「スリー・ブルー・ダックス」「フラッテリ・フレッシュ」などの有名店も加盟した。
配達料5豪ドルで1食から宅配する。10月にブリスベン、アデレード、パースでも営業を始め、全国で500店舗以上が加盟する大手の一角に躍り出た。
10月の注文が世界で最も多かったのは、メルボルンにあるギリシャ料理店のラム肉のラップサンド(12.5豪ドル)だった。”(出典:日経MJ 2016.12.19)
メルボルン、シドニーで先行していたブロードシートが、今年(2016年)に入って全国的(5大都市)にエリアを広げたり、
宅配もウーバーイーツが10月からサービス圏域を5大都市に拡充するなど、2016年は食品業界にとってマイルストーンと云え、2017年以降の展開が注目されます。
上記が、2016年最後の記事となります。
定期的、或いは単発的であったり、ご覧頂けている方、それぞれと思いますが、来る2017年、良いお年をお迎え下さい。
必ずしも日時更新にはこだわってはいませんが、2017年以降もより多くのオーストラリア情報を発信出来ればと考えており、心温かにご愛顧のほどを宜しくお願い致します。
オーストラリア ライフスタイル & ビジネス 研究所
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