ビートたけしさんの『フランス座』を読了。
昨年(2018年)末、ふら〜っと立ち寄った書店で、本書のサイン本を見つけ
「これは〜!」と反応して、即レジへ向かい購入。
その後、一旦家の中で行方不明となったものの・・ 見つけ出したタイミングで読み始め。
サイン目当てで、内容は二の次というようなところもありましたが、
結果として、とても良かった ^^
ビートたけしさんが明治大学をドロップアウトとして、生活費稼ぎで浅草で就いた仕事から
お笑いの世界を身を投じて日々のことが生々しく。
コント中の台詞とか「細かい点までよく覚えているなぁ・・」 なんて思っていたら
本の最後(p141の次)、
” この物語は、著者が体験した事実に基づくフィクションです。今日では不適切とされる表現が一部含まれていますが、当時の時代性を反映させるために用いたものです。ご理解賜りますよう、お願い申し上げます。
本書は書き下ろし作品です。”
と注意書きがあり、私小説ということになりますが、文を読んで感じるリアリティ、限りなく回顧録に近いように。
出色なのは、師匠の深見千三郎さんとの出会い、短くも濃厚な師弟関係、
” それから師匠と二人のコントが暫く続いた。芸人の基本を教えてもらった一番重要な時期だったかもしれない。”(p75)
そして破門・・
久々、読んで感じたビートたけしさん
ツービート時代の再現を含め今でもドキッとするような際どい物言いあり、破天荒、やんちゃな芸人生活あり、
光と陰もあれば、ほろっとさせられるところあり、140ページで一気に読み上げられる分量ながら
色々な感情を引っ張り出されましたが、
学生時代、読み漁って以来(と思われる)ビートたけしさん本でしたが、
その才能を今さらながらに知らしめられることになりました〜