アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が「バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」で描いた世界観に惹き込まれた

2015年のアカデミー賞で作品賞など4部門(監督賞、脚本賞、撮影賞)でオスカーに輝いた話題作

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「バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」を鑑賞.-

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レンタル店の在庫50、60本といった感じであったと思いますが、そのうち1〜2割を占めていたBlu-ray版は全て貸出中。見終わって感じましたが、選べるなら是非この世界観は Blu-ray で!

自分では、アカデミー賞受賞作と肌が合わないと感じていながらも、結構影響されていますね(笑)

▪️「バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」予告編

レンタル開始からまだ日が浅いながら、レンタル店の在庫に余裕のある状況で、

ロードショー時の同時期公開の「「セッション」の方が面白い」といった評価も見ていましたが

「セッション」はこれからとなるため比較は出来ないながら、独特もいえる「バードマン」の世界観、惹き込まれました。

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過去の栄光と、現在の間に苦悩する主人公.-

序盤、滑り出しは展開がスーローな感じに設定を頭に入れるのに難儀した感覚もありましたが、

程なく違和感はクリアされ、さらっと切り替わる時間進行であったり、随所に散りばめられる幻覚というのか、ファンタジーというのか

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現実と感覚の交差

これを私は「独特の世界観」と言い換えたのだと思いますが、ちょっとした脱線具合が映画のリアリティを崩すことなく

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絶妙に仕掛けられた脱線、現代の風刺、さまざまな要素が巧みに映像化されています。

作品のクオリティなり、登場人物に感情移入出来る絶妙な距離感を保っていたと思います。

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また、挿入されるドラム単体が印象的なBGMも印象的で、様々な要素が絶妙な配合で出来上がった作品という感じで

今、鑑賞後、30分程度という時間の経過ですが、いい感じの余韻に浸らせてくれています。

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過去と現在、現実と幻覚、それらが交錯し、エンディングへ導かれていく・・

これがアカデミー賞の主要部門を含む、前回の主役に君臨した作品であったというのも(肯定的な意で)チャレンジングな感じで

他作との比較から浮かび上がった面もあるでしょうが、単体で評価しても、このセンスは見事でした。

 


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