カルト映画の世界で名が馳せたジョン・ウォーターズ監督の『ジョン・ウォーターズ地獄のアメリカ横断ヒッチハイク』を読み始めてから
プロローグ 我が道を行く?
起こりうるかぎり最高のこと
起こりうるかぎり最悪のこと
本物の旅
と、章立てされているうちの「起こりうるかぎり最高のこと」まで読み終えたので、そこまでのおさらい。
本書のサイン本( by 訳者 柳下毅一郎さん)販売情報を見つけ、「どんな内容だろう」と関心を抱けば・・
” 66歳にして突如アメリカ横断ヒッチハイクを計画した。「刺激がほしいんだ!」2つのフィクション「最高の旅」「最悪の旅」、そしてノンフィクション「現実の旅」で構成された新しいエンターテインメントの誕生。”
との紹介文で、代表作の『ピンク・フラミンゴ』はレンタルで、『ヘアスプレー』は今は無き吉祥寺バウスシアターで、それぞれ学生時代に観ていた経緯から「買ってみよう」と触手を伸ばしていた経緯。
アブノーマルな・・
本は
” こんなにドキドキ、ワクワクするのは本当に久しぶりだ。あるいは生まれてはじめてかも。
たった今、過去最速の売り込みで本の契約をまとめたところだ。ぼく、ジョン・ウォーターズが、ボルチモアの自宅前からサンフランシスコのアパートまで単独でヒッチハイクし、何が起きるか確かめる。シンプルだろ?”(p5)
の一文に始まり、
” ヒッピーの全盛期でさえ、ぼくらはヒッチハイカーを拾わなかった。それで二〇一二年、誰が車を止めてくれると?”(p10)
なるご時世下、まずはファンタジーの世界に入り込み
” ぼくはマリファナの売人なんです・・・ ご心配なく、車には積んでません。ブツは全部ウェストバージニアの農場なんですけど、現金はたっぷりあります。”(p25)
と、いきなり新作映画資金が集まってしまうシチュエーションに、転記が憚れるほどの再三の濃密な同性愛描写に・・
ポイントは想定との乖離?!
「この辺、さすがジョン・ウォーターズだなぁ」と、濃密、ディープな世界に、伝説の映画監督の頭の中を垣間見る思い。
最高の展開の後のこれから読む最悪なストーリーに、最後の実際はどうだったのか?の予想を大きく外してくる(/越えてくる)であろう3本立て(残り2本)楽しみにしたいと思います ^^