CCC カルチャー・コンビニエンス・クラブ 増田宗昭 代表取締役社長が、
” 2007年2月に、CCCグループの社員に向けてブログを書き始めました。CCCのビジョンとか、大切にしてほしい価値観を直接、伝えたいと思ったからです。
この本は、1,500本近くある10年分のブログの中から選んだ原稿をまとめたものです。”(No. 12)
という『増田のブログ CCCの社長が、社員だけに語った言葉』が
第1章 経営哲学
第2章 組織論
第3章 企画
第4章 価値観
第5章 心象風景
とあるうちの 第1章 経営哲学 を読み終え。
電子書籍版を購入し、紙の本よりだいぶ安く買えたは良いが、単にPDF化されただけのもので、
!となった箇所のマーキング等の作業を一切施せない割に、印をしておきたい箇所山積みにつき、これまでのおさらい。
お客さんの立場から見出す「答え」
そのような中、三箇所を抜粋したいと思いますが、まず、
” 顧客中心主義とか、行動規範の「お客さんのことを一番知っている人間になる」とかいうけれど、最近思うこと。
お店を創るのも、Tポイントの営業をするのも、成功する方法は簡単。
お客さんが、「それ欲しい」と思うことを検索すれば、成約出来る。
答えがわかれば、企画は百発百中当るのに、みんな「答え」を探そうとしない。
答えを探すことをしないで、鉄砲の玉を打つことばかり考えている。
商売で、その「答え」を見つける方法は簡単。お客さんの気分で何度も店を眺める。同じ店でも、朝の気分、昼の気分、夜の気分で。”(No. 24/p021)
続いて、
“人の成長は、会社の成長とは関係なくその人が、できないことにチャレンジするという覚悟の大きさに比例すると思う。
もちろん、できないことにチャレンジしたら増田のディレクTVのような失敗することもあるけれど、財務的には失敗しても、経験や人脈という財産は残る。
これもいってみれば、成長。”(No. 30/p027)
そして、
” 増田は創業以来いつも、「どうなりたいのか」、競争に勝つには、「どこまでやればいいのか」、ばかりを考えて、目標を作って来た。
そして、その実現の為に必要なプロセスは、実はいつも見えていない。
だから、中期計画を作ってから、どうしてこの数字を実現したらいいのか、と毎日考える。
「執念なきものは、問題点を指摘し、執念あるものは、可能性を議論する」とほぼ同義。
そもそも決まったことをやることが、仕事でもないし、人生でもないから、自分の人生や、自分の未来は楽しく設計したい。”(No. 47/p044)
ビジネスの要諦を分かりやすく簡潔に
数が多いので、最初から三箇所という縛りを設け、中には「こんな細かいことまで・・」と思わされたところもありますが
何と言ってもwikipediaを参照すると
” 2015年の増田の資産は9億1,000万ドル相当で日本で39番目に多かった。2017年フォーブス日本長者番付48位、資産7億8,000万ドル。”
と、ビジネスで圧倒的に突き抜けた実績からくる重みがズシ〜ンとページを読み進めながら伝わってきますが
凄いのは、どのメッセージも簡潔明瞭であること。本書については銀座 蔦谷書店で見つけてからしばらく寝かせたような状態となっていましたが、
残りの4章も、付箋したくなる箇所、てんこ盛りであろうと、心して読み進めたく思います。