先週、読み始め記⬇︎をアップロードしていた
『目に見えぬ侵略 中国のオーストラリア支配計画』を読了。
その深遠なる
ふぅ〜、ようやく(読了まで)といった感じで、
” シドニー工科大学は、中国の科学研究の非公式な海外出張所と言えるような存在になりつつあり、その研究の中身は人民解放軍の戦闘能力向上に直接、応用できるものだ。”(p286)
と教育機関、学生まで及んだオーストラリア国内で張り巡らされた謀略の数々に、
ひいては
” 過去一〇年〜一五年の間に、北京は南極に力を注ぐようになり、基地を建設し、滑走路を敷き、その目的にかなった船を調達している。・・中略・・
北京の主要な兵站基地はホバートにある。”(p343-344)
とオーストラリア国内を拠点とした南極進出に・・。
そして日本は・・
記述の具体さから「よくここまで調べたなぁ」と驚嘆させられるとともに、
真に驚愕させられるのは、中国共産党の意図が、オーストラリアの細部、深部まで及んでいること。
” われわれは「アジア民主国家同盟」を追求することによって、インド、日本、韓国、インドネシア、ニュージーランド、そしてオーストラリアという民主国家をまとめ、アメリカとのバランスの取れた同盟を形成することができる。”(p377)
との見立てに救われる一方、
” 私が会った何人かの中国専門家たちは、すでに手遅れだと考えていた。
彼らの分析によれば、中国共産党とその傘下組織は、オーストラリアの機関に深く根を張っており、もはや我々はそれを根絶することができなくなっているという。”(p381)
との分析に深いため息をつかされました。中国共産党の視界には
” 北京の世界戦略における第一の狙いは、アメリカの持つ同盟関係の解体である。”(p008)
と、当然の如く日本にも向けられており、
「仮に本書の日本版が出版されるようにことになったら、、」と、ゾッとさせられる内容でした。