劇場に足を運びたくなるような作品が、とんとご無沙汰で、レンタルで1本。
当初は「ラッシュ」を考えていたものの、結果として手が伸びたのは棚の最上段に並べられていた「ダラス・バイヤーズクラブ」。
以下の内容、ネタバレを含みます・・
使命を持って生きる人の逞しさ
パッケージに「余命30日と宣告されたHIVウィルス陽性患者の実話の物語」といったコピーが書かれていたので
30日→死への模様が克明に綴られているかと思いきや、死の宣告は実際、主人公にもっと長い時間を与えられる事に。
それまで退廃的な日々を過ごしていた主人公(ロン・ウッドルーフ)が、当初は自暴自棄的な生活を強いられ、エイズ患者との立場から仲間からも拒絶される憂き目に遭う。
絶望の状況から快方の道を模索する中で、薬事行政の矛盾、国を相手に立ち上がる事に。
ハッピーエンドと行かずとも、失意の中を帰宅した際、不意に仲間、支援者たちから予期せぬ喝采を受けるなど、
己の良心に従って生きることの清々しさが描かれており、上映時間117分。
途中、日本の実在する企業を舞台にしたシーンなんかも。見ていて楽しい気分に浸れる映画ではないですが、
実在する人物の生き様を目の当たりに出来るという意味では、映画ならではの醍醐味があったように思います。
■ダラス・バイヤーズクラブ 予告編