YouTubeを代表するチャンネルの一つ「エガちゃんねる」の仕掛け人 ブリーフ団Dこと藤野義明ディレクターの『エガちゃんねる革命』を齢の〆=誕生日前日に読了。
先月(2024年6月)に開催された
(本書)3刷記念トークイベント&サイン会の対象書籍として入手していた著書。
本書は、
1章 革命は夜明け前2時50分に始まる
2章 伝説の神回はこうして生まれた
3章 エガちゃんねる運営混沌と葛藤の日々
4章 テレビディレクターに必要なのは「臆病」と「熱量」
5章 「エガちゃんねる」は止まらない
の章立てに沿い、コンプライアンス遵守に各メディアが縛られる中、
” 「江頭さんですか・・・?」というニュアンスの反応で、ほぼ取りつく島もない状況でした。”(p.036)
という中、
” 「もう、自分のお金で番組を作って、誰のハンコもいらないYouTubeをやっちゃおう」”(p.037)
との決意からYouTubeに活路を見出し、
” これまで各種媒体に提案してきた以上の熱量で、江頭さんとこんなことがしたい、こんな挑戦もできる、「ブリーフ団」という仲間を作る、ちゃぶ台スタイル・・・などなど、ほぼ今の「エガちゃんねる」の構成・座組みについてまとめ、企画書にまとめました。”(p.040)
「エガちゃんねる」が産声を上げていった経緯に、
現在週2回新作が投下されている中、
” 日曜深夜、この時間は統計的に「1週間で一番自殺が多い時間帯」とされています。多くの人が「仕事や学校に行くのがつらい」と悩んでいる時間帯。
だからこそ、「この日曜深夜2:50は外さない」と江頭さんと話し合い決めました。”(p.029)
公開時間に込められたただならぬ思いに、
“「エガちゃんねる」の場合、編集に最低でも3日は必要。たぶん、ユーチューブでこんなに編集に時間をかけるのは珍しいのではないでしょうか。立ち上げ当初は僕が一人で全部やっていましたが、だんだんと手が回らなくなってきて、今では信頼できるディレクター3人をチームに迎え、ローテーションで編集を担当。最終的にすべての動画を僕がチェック・修正をして公開する、という流れで日々の動画を制作しています。
・・中略・・
中でも、ツッコミテロップの判断は感覚的な部分が大きく、どうしても任せられる人は限られます。
・・中略・・
たとえば、ツッコミテロップのタイミングを5フレ早く、といった感覚を共有できるか。1秒が30フレームレートなので、5フレ=6分の1秒。
僕は特に、「そんなことまで気にするの? 細かいよ」と言われてきた人間で、「『ぷっ』すま」時代から編集オペレータさんに、「もう5フレ早く」とお願いしては、「5フレなんて変わらないよ」と怒られ、「いや、それでももう5フレ早めたいです」とやり合っていました。”(p.149/150/151)
「エガちゃんねる」に投下されている熱量に、こだわりに・・
記載の端々から藤野義明ディレクターの賭ける、覚悟といった次元の思いがひしひしと伝わってきました。
裏側の一端を知り・・
コンテンツ視聴は推奨等に従って不定期ながらお気に入り(の一つ)の
江頭にヤバい奴が絡んでくるドッキリを仕掛けたらシャレにならなかった
であったり、本書がきっかけで視聴した
【緊急リベンジ】江頭、初めてのマクドナルド2
大手にも臆さない忖度なしの体当たり回であったり、舞台裏をうかがい知ると見え方も異なってきて
” みんなテレビでは「気持ち悪い江頭さん」しか見ていませんでした。でもその裏では、オフには整体に行って体調を整え、ジムに通って動ける体をキープするストイックな江頭さんがいる。現場には集合時間よりも前に、なんならADよりも先に来て入念なストレッチをして、本番で120%のパフォーマンスを怠らない真面目な江頭さんもいる。下っ端のADだった頃の僕に声をかけてくれたり、気遣ってくれました。江頭さんと一度でも仕事したことがある人は全員が、江頭さんの人柄を好きになります。”(p.138)
と明かされる江頭2:50のリアルとも、本書に触れ公開される映像への思いを深くさせられました。