先週、記事にした通り ⤵︎
東京都民である者としては2016年7月は参議院議員選挙に、東京都知事選挙に、二度の選挙、それぞれ期間に重複がなかったため
参議院議員選挙が終わってから、程なく東京都知事選挙が始まるという選挙月間とも感じられましたが、
後者の都知事選挙は投票が締め切られた20:00と同時とも云えるタイミングで、小池百合子候補に当確が出るという
ワンサイドとも云えた結果で、及ばなかった20名の候補者からすると、ドキドキすることも許されぬという過酷な結末であったように思います。
主要3候補者及びその他18候補者の構図
都知事選挙に高い関心を持った自分としては、今回、新聞、TV等の主要メディアが主要3候補という分類の下、小池百合子、鳥越俊太郎、増田寛也の3候補以外は、その他扱いで一まとめにしてしまったことに違和感を抱きました。
この件については候補者有志からBPO(放送倫理・番組向上機構)への訴えも行われたようで、推移を見守ることになりますが
聞けば、3候補以外に候補者以外が居ることを知らなかった、という話しも聞かれ、「あれだけ都内各所に(候補者の)ポスター掲示場が点在していて、ホント?!」とは思ったものの
メディアが、まず候補者にフィルタリングかけてしまった形になってしまったことは、公正な選挙が行われたとの印象を削ぐもので、次の選挙では解消されることを望みます。
熱気に身を投じてみた
選挙期間中は私自身、時間が許す限り、候補者の演説会に足を止め、耳を傾けたり、
支援者団体向けの個人演説会に足を踏み入れ、舞台裏話しに聞き入るなど
前回も同様のことを書いた通り、都知事を本気で狙っている人、この機会に乗じて社会に問題提起したい人、意図を汲み取りづらい人、大きく3タイプあったように思います。
個人で力点を置いていたのは演説の中身に盛り上がりでしたが、特に社会に問題提起したい人は
演説に説得力があり、人によっては迫力も聴衆に伝わっていき、投票日が近づくにつれ、支持の輪が急拡大していく候補者もいた様子。
当選に至らずとも、問題提起という観点では成果を実感できた候補者も複数いたように思料しています。
選挙出馬にあたり、納める供託金300万円。返還されるには得票率10%が基準値となり、今回の選挙では4位以下の18名が供託金没収となりましたが、その部分で覚悟も伝わります。
なお、一般的なことですが、候補者の主張に対して同意出来ることもあれば、同意出来ないこともある訳で、
本文での記載、写真掲載の有無が、投票先、支持不支持に関連づいていることはありませんので、念のため。
間近に迫れる人柄
演説内容と同じく注目したのは、「東京都知事になる(なろうとしている)人って、どんな人だろう?」と人柄にも高い関心を持つに至り、
演説が終わると写真を口実に、主要候補であったり、
社会問題提起派の候補者たちにも一様に歩み寄っていきましたが、
中には掲げているスローガンとは対照的に、演説が終わると取り巻きに先導され、さっさとその場を後にしてしまう候補も居て
こういったことは、その場にいないと実感出来ないことで、悔いなき投票ということでは大事なプロセスであったように思います (苦笑)
裏返すと各候補者、人前に出ている時は「常に見られている」ことを意味するので、この点でも覚悟を問われますね。
同じ阿呆なら・・
と、東京都知事選挙ということでは17日間の戦いで、SNS(Facebook、Twitter)で「誰にしたらいいのか分からない」といったコメントを何回か目にしましたが、
自分で熱気を肌で感じるようにしてみると、「演説に迫力がある」「人がらが沁みてくる」「盛り上がっていない」など、
有権者としての実感が高まり、僅かな時間でも候補者に接する中で、自分が出すべき回答(投票)が導き出されていくように思います。
イラストレーターのみうらじゅんさんは著書『「ない仕事」の作り方』で
” 映画は、面白いところを自分で見つけるもの “(41%、百分率は電子書籍のページ数)
と書いておられましたが、これに準えると、選挙も自分で争点(面白いところ)を作るもの、であるように感じました。
「良かれ悪かれ、結果はみんなが出してくれる」(=個人で結果の責めを負わない)のですから、
今回の東京都知事選挙の場合、かかった費用50億円だそうですが、巨額を投じての催し、自分でルールを作るなどして、やはり(積極的に)参加しない手はないと思いましたので、今回の記事は次回以降の選挙での参考に。