ジョン・タトゥーロが演じる普通の男が見せる執念と悲哀:「フィアー・エックス」鑑賞記

レンタル店の新作コーナーで見掛けて、気になっていた「フィアー・エックス」を視聴。

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唯一無二の存在感を放つジョン・タトゥーロの演技に対する興味も高し

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気になったのは先週行った時の貸出率の高さ(5本中5本)でしたが、

今週行ったら楽に借りれる状態でしたので、内容というより話題性にあったのかもしれません。

突然訪れた悲劇に立ち向かう夫の執念

話の方は、妻を殺害された主人公が犯人探しに執念を見せるストーリー。

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現実と幻覚が交差する世界・・

これも本作に興味を持った一因となりますが、主人公を演じるジョン・タトゥーロが等身大の魅力を醸していて

リアリティを持たせてくれていたように思います。

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カウンターアプローチ&赤系の配色に比重が置かれたヴィジュアル

ストーリーに目新しさはないものの執念のあまり幻覚に惑わされたり、随所に挿入されるサイレント(無音)の効果であったり

ジョン・タトゥーロ出演作(ドゥ・ザ・ライト・シング、ビッグ・リボウスキなど)で、

しばし感じられる独特の世界観のようなものは伝わりました。

これって製作者でもないのに不思議な感じですが。

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妻への愛情は深いが、演じられた主人公は普通の一市民に過ぎない

本作に魅了される作品との思い入れまでは達しませんでしたが・・

何かのキッカケで、「そういえば見たなー」といった感じに思い出される「フィアー・エックス」ならではの爪痕は残してくれました。

▪️フィアー・エックス予告編

また、上映時間も90分程度で見やすかったです。

「1980年代っぽい映像だなぁ」なんて思いながら本作を見ていたら・・

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ウィスコンシンからモンタナに(田舎から田舎へ)移行する舞台設定も映画に哀愁を漂わせます

最後エンドロールを眺めていた際「(製作)2002年」といった情報が流れてきて

出だしの貸出率は、ファン待望のリリースであった事がうかがえます。


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