福井県内旅行の二日目。
宿泊先の食堂で流されているニュースに目をやれば、台風上陸の話題・・
「えーっ、明日(9/10)じゃないの?」と、出発前に航空会社から届いていた注意喚起の情報が、
9月10日の運行に関する予告であったため、「寝耳に水」といった感じでしたが、
「もうダメでしょ」と覚悟を決め?、部屋に戻り、航空会社へ電話。
すると電話口から切迫したニュアンスは感じられず、「ホント、大丈夫なのかなー?」なんて疑心暗鬼でいながらも・・
フライトを1本前の便に前倒ししたのみで受話器を置く。
そんなこんなでチェックアウトを済ませ、前夜のイメージから1時間遅れで雨降る敦賀市を出発 〜
福井を感じるには、「福井市ではなく奥まで入っていかないと」なんて、ホテルの設備情報にあった「大浴場」の文言に惹かれ
福井市から50kmはあろうかと言う敦賀市まで南下していたので、「さぁ、大変とばかり」
北上してくる台風から逃げるかのように、日本海沿いの(主に)片側1車線道路を可能な限りの速さで激走・・
対向車、前を走る車の多くが中型の(多分、ガス、石油などの)運搬車という印象で
スリルといえばスリリングでしたが、、。
辺鄙な場所に佇む荘厳、永平寺
最初の目的地は、永平寺。選んだのは・・
歴史的背景が頭に入っていないながら「宿泊先から近い」といったプリントされていた観光案内や
インスピレーションに従って。到着後、「うゎー、この雨の中を車から出てかなきゃダメか、、」なんて泣きが入りながらも
旅となれば、その場所でしか出来ない事。
傘と自撮り棒を携え、1時間ほどの散策。
直前まで、中に入る考えはなかったものの「一続きの伽藍」といった説明に惹かれ、寺院内へ。
修行僧の説明を聞いてから開かれた襖の奥に広がる永平寺は実に荘厳な佇まいで、
晴れ間広がる背景よりも、雨降る空模様下に広がる世界の方が、より雰囲気を重厚にしていた気がします。
わざわざ来てみた福井で、わざわざ来ようと思わないと来れない場所にこのタイミングで来れたというのも、
自分にとって後々、意味を持ってくることであった、のかもしれません。
どんな端っこだろ?!東尋坊
さて、フライトを切り上げたし、思ったより長く留まっちゃったし・・、と
覚悟を決めアクセル踏んで、次に車を走らせたのは、この地に降り立つ前から行こうと思っていた東尋坊。
端っこに惹かれる感覚を抱く自分としては、「端っこ x 名所」の観光名所は、必然的に前のめりになっていきますが
永平寺から案外遠い、、。山道、片側1車線道路の悲哀はありましたが、帰りの便に間に合わないと
(間に合ったとしても)どんな展開が待っているか分からない状況下、
「行くの止めて空港に行こうかな?」の誘惑に駆られながらも、
カーナビでシュミレーションしてみれば、時間にして10〜20分程度の遊びを確認出来た事、
ようやく降り立ったこの地だからと、水しぶきを飛ばしながら先を急ぐ・・
ほぼ、カーナビが示していた予想到着時間に、目指していた東尋坊に到着。
敷地の全容を掴む事なく、感覚に従って一目散に日本海水域を目指し・・
↑「この眺めだ!」と。
人生の最期を決めて訪れる方も多いとの話しを仄聞していましたが、そういった強い力を感じることなく、
時間の許す限り、来てみようと思っていた思いを成就した感慨に浸っていました。
BCリーグ >> 敦賀市域 >> 永平寺 >>東尋坊で、感じた福井
車に戻った頃には「あれっ?!」といった感じで不思議と雨も上がっており、無事に小松空港に帰還。
搭乗手続き中に、乗る予定の便の機体の到着が遅れ、30分弱の待ち時間が追加されましたが
昼食を済ませるなど、結局は全てが良い感じ収まった今回の1泊2日の福井旅行でありました。