ビジネス系メールマガジンで最大級の発行部数を誇る鮒谷周史さんの『平成進化論』(2014年8月23日号)から。
タイトルは「駆け出しビジネスパーソンが備えるべき二つのもの」で、冒頭・・
” 周りの人からチャンスをもらおうと思ったならば、「切り札と可愛げ」の二つが必要です “
と書かれているところからテーマへの言及が始まります。
武器の持ち方と磨き方
切り札とは・・他の誰にもこれだけは負けないという能力や経験」のこと
切り札が、切り札たるには・・
” 「他を圧倒するインパクトのある、一つの能力や経験」が周囲の人を振り向かせ、「引き付ける力」となるでしょう。”
その道の専門家たれ、「●●といえば、**さん」の図式を導けというのは、数多くの場所で今、語られているメッセージですが、ポイントは・・
” 最低でも数年以上の歳月をかけ、一つの「武器」を磨きぬくべきです。
この「能力を磨く」というのは、受験勉強と同じようなもので、やるべきことをやれば、
簡単に、「上位3分の1、5分の1、10分の1」くらいまでには入れます。”
目指すべきところは・・
” きっちり「これ!」と、一つの分野を決めて、そこに全ての資源を叩き込むことが前提となりますが
多くの人が分野を決めていないからこそ、これという世界を選び、真剣に努力すれば、上位10分の1から、更に背伸びして(努力に応じて、少なくとも)「上位3%」程度くらいまでは、誰でもいけるものだと考えているのです
まずは、この「3%のレベル」に入るところを目指せば良いのではないでしょうか。それは立派に他の人に誇れる「武器」となるはずです。”
武器を武器をたらしめんとする「可愛げ」
周りの人からチャンスをもらうのには「可愛げ」が必要となるとして・・
” いくら高い能力を持っていても、その人が孤立し、更には、人から嫌われていては、わざわざその人と仕事をしたいとは誰も思ってくれません。
「この人と一緒にいたいな」「この人と一緒に仕事をしたいな」と思わせるものがあって初めて声をかけられ、
その能力を使ってもらうことができるようになるでしょう。”
これは「武器」があってこそ、威力を発揮する事になる。つまり・・
” これは逆のことも言えます。どれだけ「可愛げ」や「愛嬌」があっても、「しかるべき価値を提供できる力」を持っていなければ、
飲み会やカラオケには誘われるかもしれませんが、肝心の、「自分の力を発揮できる場」が与えられません。
したがって、この両者が揃ったときに、しかるべき価値を世の中に対して発揮できるようになるでしょう。”
という事。
自分自身を顧みるチェックポイントとして・・
“「自分は能力があるのに、評価されない」と思うのであれば、それは「人付き合い」の面で問題があるのかもしれませんし、
「周りの人から好かれているはずなのになかなか結果を出せない」というのは、
「切り札(強み)の欠如、専門能力の不足」からくることなのかもしれません。”
まずは1つの事で、上位3分の1を目指しましょう
駆け出しのビジネスマンに向けたメッセージですが、まず自身の専門分野を上位3分の1の領域まで磨き上げ、そこに人間力を掛け合わせて独自のポジションを築きましょうと。
ミドル、ベテラン、シニアの人たちにとっては、経験であったり、分野の横断的な広がりにつながるクロスオーバーの威力も持ち得ると思いますが
日々、1つの分野に意識を集中、時間資源を投下していく事で、見出される可能性。
今回は「武器のススメ」と言うべき、ポイント2つについて分かりやすかったので、取り上げました。