Greg Renoffが辿ったロック界の黄金期を築いたプロデューサーの軌跡:『プラチナ・ディスクはいかにして生まれたのか テッド・テンプルマンの音楽人生』中間記

先週末、読み始め記 ↓

<< 2022年6月11日投稿:画像は記事にリンク >> GREG RENOFFが辿ったロック界の黄金期を築いたプロデューサーの軌跡:『プラチナ・ディスクはいかにして生まれたのか テッド・テンプルマンの音楽人生』読み始め

をアップロードした『プラチナ・ディスクはいかにして生まれたのか テッド・テンプルマンの音楽人生』を、その後、

 第6章 リッスン・トゥ・ザ・ミュージック

 第7章 ドゥービー・ストリート

 第8章 叶わぬ賭け

 第9章 溢れる愛

の4章を読み進め、ページ数でも全574ページ中337ページと半分を超えたので、ここでまたおさらい。

出逢いの衝撃、弱みから唯一無二への転機

本書購入の目当ては何といってもプロデューサーの立場から捉えたVAN HALENについて知りたくてのことですが、

” この短いインストゥルメンタルが、アルバムのベースを整える手助けとなった ー 後に私は、ヴァン・ヘイレンのアルバムで同じ手法を使っている。”(p234)

と、主としてThe Doobie Brothersについて触れた 第7章 ドゥービー・ストリート で、チラッと名前が出てきて

いよいよ記述が本格化するのが、

” ヴァン・ヘイレンは、まるで大砲の砲撃のようにステージに登場した。彼らのエネルギー、特に小さなハリウッドのクラブではなくアリーナで演奏しているかのようなパフォーマンスは特に私を驚かせた。”(p268)

に、

” プロデューサーから見たヴァン・ヘイレン最大の問題は、私には直しようがないのではないかと危惧していた。サンセット。スタジオにおけるデイヴィッド・リー・ロスのパフォーマンスは、彼の能力に対する私の不安を募らせるだけだったというのが本当のところだった。”(p277)

といったVAN HALENとの衝撃の出逢いからデヴューアルバムで世界に衝撃を与えるまでについて言及された 第8章 叶わぬ賭け において。

ちょっとした巡り合わせからの・・

11ヶ月前(2021年7月)に読んでいた ↓

David Lee RothとEddie Van Halenの関係性にも迫った名著 << 2021年7月24日投稿:画像は記事にリンク >> Greg Renoffが辿った VAN HALEN伝説が築かれるまでの軌跡:『ヴァン・ヘイレン・ライジング 伝説への導火線』読了

『ヴァン・ヘイレン・ライジング 伝説への導火線』』と著者が同じである分、「これ確か読んだよな(/或いは既に知っていたな)」といったことは入り混じりながらも、

まとまった形、新刊でVAN HALENについて学べることは興味深く

” 私はデイヴと長い時間話した。彼の驚くほどの知性を私が高く評価するようになったのは、その時だ。

確かに、彼はありきたりな精神の持ち主ではなかった。彼との会話には、確実に斬新な面があった。

多くの人はきっと、彼が『トム・ソーヤー/Tom Sawyer』の一連のシリーズのフレーズや、コミック・ブックの一節を口にしても、彼がおかしなふりをしているだけだと思うのだろうが、彼の精神は本当にそういう風に動いているのだ。”(p281)

に、

” 私はコーヒーを取りに、脇の小部屋へ行った。戻ってきて、スタジオへ入っていった。エディは後に <暗闇の爆撃/Eruption> となるものを弾いた。

私の耳がピンとなった。彼を止めて、尋ねた。「それは何だ?」

「ああ、なんでもないよ。単なるウォーミング・アップだ」

「そうか、もう一度聴かせてくれ。録音しないと」

「冗談だろ」

・・中略・・

私があの時、通りかからなかったら、アルバムに入ることにはならなかった。今や、未だかつて例のない、もっとも素晴らしいギター・ソロとして世界中で認識されているものがね。”(p292-293)

といった回顧録には、やはり前のめりにさせられるものがあり、後続にも、

第11章 ロックン・ロール・ベイビー第12章 ジャンプ第14章 5150への復帰 といったVAN HALENについてであろうという章が控えており、興味津々、楽しみです ^^


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