前々回 ⬇︎
読み始め記をアップロードした『ヴァン・ヘイレン・ライジング 伝説の導火線』を、その後
第5章 画期的進展
第6章 パサデナの闘い
第7章 競争
第8章 ゴールデン・ウェスト
第9章 商業的将来性ゼロ
と読み進め、(全体の)3分の2程度まで来ました。
Michael Anthony加入、Gene Simmonsに見出され
今回、読み進めていった中に書かれていたことは
” (ヴァン・ヘイレンの)PAがサウンドチェックの最中に壊れてしまったんだ。で、俺の記憶では、エディが俺のところへ来て、俺達のPAを借りられないかと言ってきたんだよ」。気さくなアンソニーはこう返事をした。「もちろんいいよ」”(p195)
前任のベーシスト マーク・ストーンの素行にスタイルに不満を抱いていたメンバーが、
後任として目星をつけたMichael Anthonyとのきっかけは、David Lee Rothの場合と同じくPAが絡んでいたという史実に(!)
本分である音楽活動の方は、
” ヴァン・ヘイレンの裏庭パーティはこの数ヵ月の間に、どんどん大規模になり、どんどん手に負えないものになっていたのだ。パーティが暴動に変わるのも時間の問題だった。”(p231)
と、ヘリコプターにパトカーに保安官に逮捕者まで出るという事態の連続から
” ヴァン・ヘイレンがプレイする姿を見ている時、俺はいつも考えていた。このバンドのマネージメントができたなら自分の人生は変わる、彼らはでかくなるはずだからってね」”(p343)
と、既にロックシーンで確固たる地位を築いていたKISS Gene Simmonsに見出され、Paul Stanleyらが
” スタンレーとオーコインは「ジーン抜きで話し合い、ヴァン・ヘイレンとは手を結ばないということで合意していた」。
この件はバンドの才能とはなんの関係もなく、ジーンの新しい趣味がキッスのこれからのキャンペーンに与えうる損害によるものだった “(p358)
といったところまで。
九死に一生を得ていたEddie Van Halen
一連の時間軸の中には
” キルゴアは言う。「信じるかどうかはともかく、そこからエドワードは彼の両方の手を使うスタイルを見出したんだ。俺がこいつを見てみろよ(と言ってタッピングをすると)、彼は驚いていた。そして、自分もやり始めたんだ。
最終的にはエドワードの手の内に入ることになったアイディアが俺にはたくさんあった。”(p255/註:キルゴア=Terry Kilgore)
或いは
” 後年エドワードは、この発見が1978年の『炎の導火線』のリリース後にギタリストの間で伝説的な地位を築く元となった音色 ー 彼自身は「ブラウン・サウンド」と呼んでいる、彼の代名詞となった音色を手にする助けになったと評価している。”(p265)
など、Eddie Van Halenの革新性を示すライトハンド奏法に、ブラウンサウンドが確立されていくポイントも示されいます。
また、
” 医師が緊急治療室から出てくると、ヤンとユージニアとアレックスに告げた。「ここへ連れてくるのがあと数分遅かったら、あなた方は彼を失っていたかもしれません」”(p327)
と、Eddie Van Halenを苦しめたドラッグ禍についても言及されており、光と闇に、まさか・・ な展開と、ページをめくるスピードに加速感が伴ってきました。