メル・ギブソン監督が描いた沖縄戦での実話、一人の衛生兵が貫いた信念から起こした奇跡:映画『ハクソー・リッジ』鑑賞記

週末にめぼしい予定がなく、土曜日「何か、あるかなぁ・・」とふらっとレンタル店を入店するも、こちらでもめぼしい作品に出くわさず、一旦、引き上げ。

日曜日になって「それならば」と、ロードーショー時から何となく気にはなった『ハクソーリッジ』を選択。

無視できぬ作品となっていた『ハクソー・リッジ』

心情的には戦争映画という感じではなかったものの、本作で知る限りの評判に、キャリア、出演作も気に入っているMel Gibson:メル・ギブソンのネームバリューに惹かれるところあり。

舞台は沖縄戦。相手国目線で日本軍が登場する作品というのも及び腰なところはありましたが・・

そういう要素を差し引いて、実話に基づいたストーリーで、信念を貫いた男の生きざまが描かれた作品ということでの見応えがありました。

『ハクソー・リッジ』本予告編

良心的兵役拒否者で銃器に触ることを頑なに拒むものの、衛生兵として従軍を志願。

当然のごとく訓練段階から周囲と軋轢を起こし、除隊を促されたり、軍法会議にかけられるも、既の所で除隊を回避し、いざ戦地沖縄へ。

熾烈、凄惨を極める現場で、突如、主人公が抱いていた信念を発揮、負傷した兵士を武器を使わず、

断崖絶壁 ハクソー・リッジ

断崖絶壁のハクソーリッジから単独で帰還させた模様が映像で描かれたもの。

混乱、絶望的な状況から始まった奇跡の救出劇。

既述のとおり、実話としての重みが、何より見ている者に重く突き刺さり、

実話に基づいた作品

助けた兵士には日本軍も含まれていたという徹底ぶり。映画の最後では本人登場の回想シーンもあり、

本作の主人公 Desmond Doss:デスモンド・ドス(本人)

故人となられていますが、その生きざまは清々しいまでに純粋で、一度見れば忘れ得ぬシナリオ、作品で、映画化の価値を実感する一本でありました。


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