平野歩夢選手が、スノーボードとスケートボードに賭けた自分にしかできない表現:『二刀流 Two-Sideways』読了

スノーボードハーフパイプ男子で、2014年 ソチ & 2018年 平昌オリンピック銀メダル獲得、

そして先(2021年夏)の東京オリンピックではスケートボードでの出場を果たした平野歩夢選手のフォトエッセイ『Two-Sideways   二刀流』読了。

既述のソチオリンピックでの銀メダル獲得時からその名が頭に刻まれ、

出典:KADOKAWAライフスタイル編集部 Twitter(画像はTweetにリンク)

サイン本販売機会を捉え入手していた著書。

平野歩夢にしかできない表現への探求

一見、スノーボードとスケートボードで、競技の類似性も感じられそうなところ

“「サッカーとバスケットボールくらい違う」と語るほど、じつは2つの競技は異なるものだ。”(p6)

という実態。

“「昔から自分にしかできない表現というものにこだわってきました。そういう意味では、この二刀流というのは自分にとってすごく大きい。

もちろん苦労や不安もたくさんありますが、そんな経験ができるのは二刀流に挑戦している自分だけ。」”(p7)

更に、

” 二刀流というのは話題作りでもなんでもなくて、その挑戦の先に広がっている自分にしか見られない世界を見てみたいという好奇心から来た決断なんです」”(p57)

という生きざま、考えのもと、コロナ禍により東京オリンピック開催が、北京(冬季)オリンピックの半年前になってしまい

” わずか半年の間に2つのオリンピックを経験した人間は、歴史上1人もいないのだ。”(p35)

との境遇に追い込まれた中、

” 1日9時間以上滑り続ける毎日。それだけやらなければ、2つの競技を並行して行うには準備が間に合わない状況だった。”(p35)

と、東京オリンピックに向け平野歩夢選手自身の挑戦の日々が、篠﨑公亮さんによる躍動感ある写真交え綴られています。

挑戦の裏側の等身大

僅かにスケートボードに乗った経験のある程度で、スノーボードを含め馴染みのない競技で、

両競技をトップレベルに引き上げ、維持していく絶えざる努力に、

“「スノーボードの場合は競技自体が成熟してきていて、限界まで攻めた技をしなければ勝てない。

遊びの部分は、圧倒的にスケートボードのほうが大きいと思います。だからこそ、スタイルが大事になってくる。

自分の滑りにオリジナリティを持ちつつ、誰もやっていないこと(二刀流)を形にしているということが、俺にとっての一番のスタイルだと思っています」”(p95)

競技の特性を見据えた上でのストイックなまでに自分自身の生きざまを実現しようとする姿勢に、

購入本に書かれていたサイン

フォトエッセイ集であるがゆえに、タイトルに掲げた「読了」の表現に違和感もあるものの

平野歩夢選手の内側に端的に迫れた感じに好奇心刺激された読書となり、北京オリンピックでの更なる極みへの挑戦、俄然注目したいとの心情を引っ張り出されました〜


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