ホリエモンこと堀江貴文さんが、時代を
” 今はまだ遊びの中にある創造的知識の中から新しく仕事を生み出していく人が、これからの時代で活躍してゆくのだろうと感じることが最近明らかに増えた。
これからは、遊びが仕事になる時代なのだ。”(位置No.12)
と定義し、
” マンガ作家の想像によって生み出された知識が、現実で多くの人に受け入れられ、感動を呼び、未来をつくる知識になる。
これは大きな驚きであるのと同時に、これからの知識のあり方、身につけ方をも示している気がしてならない。”(位置 No.70)
と感じ、
” 今、遊びと仕事の境界は失われつつある。マンガはそのことを教えてくれる格好のメディアなのだ。
本書は私がオススメするマンガを目一杯盛り込んだ、現時点のオールタイム・ベストだ。”(位置 No.78)
との考えをもとに刊行された『面白い生き方をしたかったので仕方なくマンガを1000冊読んで考えた → そしたら人生観変わった』を読了.-
本書を読もうと思った決め手は月初に参加した「“未来を変える” 起業アイデアの発想法!サムライ榊原が考える10の厳選アイデア公開!!」↓
で、登壇された榊原健太郎さんが、
「ドラえもんに出てきた道具で、今、出来るものないかな?といつも考えている」
という内容のコメントをされていたことを覚えていて、前後して本書の存在を知覚しており、直感が反応したという経緯。
あらゆる状況が疑似体験出来るマンガの奥深さ
内容の方は期待していたマンガで描かれているストーリーのエッセンスを抽出するというより、
様々なタイトルの紹介に分量が割かれ、
” 「世の中は奪い合いだ。(中略)奪るか奪られるかなら、俺は奪る方を選ぶ!」
これは丑島が第1話で放つ言葉だ。世の中が奪い合いかどうかは人の見方による、と多くの人は思うだろう。
しかしそれは、本当に何が起こっているかを幸か不幸か知らないだけ、なのかもしれない。
本作で描かれているような目の背けたくなるような出来事は、自分の日常の、ほんの壁一枚隔てたむこうがわ怒っていることのなのだ。”(No.545/553)
という現実を『闇金ウシジマくん』に学んだり、
” これからこうした新しい遊びをリードする人材が注目されるようになるはずだと思っている。
何故なら、これから人々の仕事の多くは自動化され、労働時間は短くなる。
そうすると余暇をどう過ごすかが重要になってくるからだ。
つまり、そこで必要とされていくのは、遊びのプロだ。”(No.1019/1027)
と、近未来で求められる人物像を『ヒモザイル』に学んだり、或いは
” テレビ局に巣くう闇をこれほどまで鮮やかに描いた作品があっただろうか。”(No.1118)⇒『電波の城』
” ディープな実用マンガ。タイトルそのままの『僕が私になるために』必要なこと、
つまりが「性別適合手術」によって男から女になるためのすべてが描かれているルポマンガだ。”(No.1287)⇒ 『僕が私になるために』
などなど(引用は一部にとどまり)、こんなことまで疑似体験出来るのか!というマンガで描かれている世界の奥深さに圧倒されました。
マンガを通じて得られる人生訓
また、人生訓も
” 人よりも能力が劣っていると自覚する人のほうが人知れず努力を続けることができて、いつの間にか周囲が追いつけないくらいの差をつけたりする。”(No.305)
“「イノベーションは周りの反対から生まれる」”(No.383)
” 成功している人の多くは目標に向かってまっすぐ進んできたわけではない。悩み苦しみ、時には凄まじい努力を重ねてスキルや経験を獲得して今があるのだ。”(No.993)
” 恋愛では、自分を取り繕わず、断られても平気と思っている男が、あっと驚くような美少女をゲットしたりできるのだ。”(No.1060)
” 本作を読むと、人の心を読むのが難しいのは、誰しも相手に対して自分が傷つかないようにバリアを張るからだ ・・中略・・ まずは自分が傷つくことを恐れず相手の懐に飛び込んでいくことが重要 “(No.1380)
といった具合で、本書に散りばめられています。
自分の場合の疑似体験は映画偏重といった状況で、マンガは、その昔『ナニワ金融道』など
一部の作品に限定されていましたが、本書の影響から
アンテナの立て方を変えようかな・・、今までにない想像力を得られるかな・・ とか、
日本が誇るマンガの高品質に目を見開かされました。