先日読了した ↓『感じるままに生きなさい ー 山伏の流儀』
著者の羽黒山伏 星野文紘さんの講演会に参加。
開演15分前ほどに会場に到着すれば、宝冠の装着法の実演中で独特な雰囲気に包まれており・・(笑)
間もなく開演時間を迎え、星野文紘さんが法螺貝を拭きながら登場〜
喋り出しは「本は嫌いなんだけど、感じたままに生きてきた結果(本を)出すことになった」と(笑)
というのは、山伏が書き残すということは原則しないようで、書くとそれが正解のように捉えられてしまい、
頭で考えず「感じたまま(=魂のまにまに)」、更に物事、いい悪いをはっきりさせず、一番大事なのは、曖昧であること。
本は「感じたことをシンプルに書いただけ」だそうで、私も読了時に記しましたが、
多くの読者から本を読み終えた後、「清々しい氣分」になれた旨の感想が相次いだそうな。
これは山に入って、下山した時に感じる感覚と似ているとのことで、星野文紘さんも意図したことではなかったようですが
自分と同じ読了感を持っている人たちが多いことは興味深かったです。
「感じたままに」で、後悔なき70年
中盤からは、星野文紘さんの生い立ち的なことに及び、60歳までは地方公務員で、停職5ヶ月を喰らったり、
更に遡れば学生時代、学生運動に邁進した挙句、留置場にブチこまれたとの過去などを披露・・
どれもこれも感じたままに生きてきた結果、停職の経験があったからこそ地方公務員の職を全うするように考えるようになり、
今のご自分自身に繋がっていると、人生を全肯定されている姿は、(本読了時に抱いた感覚と同じく)やはり清々しかったです。