小説家 百田尚樹さんが、昨年(2022年)末に出版された『橋下徹の研究』を読了。
百田尚樹さんが、Twitterで昨秋
執筆を明らかにされてから注目していたタイトル。
本書は、
” 私は彼の膨大な発言を俯瞰して、とんでもないことに気が付きました。一見、支離滅裂な発言に見えますが、そこにはある方向性がはっきりと示されていたように見えたのです。
それは大衆を「ある思考」へ誘導しようとするものではないのかというものです。
私はそこに非常に危険なものを感じました。この本を書く動機はそれでした。”(p2)
という出発点から
1章 ロシアにはロシアの理がある
2章 「中国にお願いかお土産が先やろ」
3章 戦う一択ではダメだ!
4章 ナザレンコ・アンドリー氏への罵倒
5章 靖國神社に代わる追悼施設を作れ!
6章 「親中派」大物議員を高く評価
7章 沖縄と日本の分断を図る男?
8章 橋本市政と上海電力のステルス参入
9章 元教諭の証言
付録 ある女性の告白
の章立てに沿い、橋下徹さんがTwitterで呟いた内容やTV番組等での発言から、背景にあるであろう意図について百田尚樹さんが切り込まれています。
影響力と反動と
読前は、もっと砕けた(エンターテインメントな)感じの内容を想起していましたが、そこは
” 本書は橋下氏から名誉毀損の訴訟を起こされる可能性があります。”(p222)
との現実から生々しくも慎重。TVとは距離を置いた日常を過ごしている私ではありますが、
【百田尚樹 x 堀江貴文】50歳で作家デビューしてベストセラー連発、その秘訣を徹底解剖 *動画内で本書について言及
橋下徹さんがコメンテーターとして重用されていることは(そんな私でも)承知しており、
無防備に橋下徹さんの発言が受け容れ受けられたり、浸透、拡散していくことのないよう、しっかりネタ元あっての考察と、読書中、記述に向き合わされました。