(2020年の)いわゆるゴールデンウィーク期間中の一部で限定公開された小説家 百田尚樹さんの
『カエルの楽園2020』を読了。
感染症拡大防止に見え隠れした危うさ
舞台は再び、平和であった頃のツチガエルが棲まうナパージュをアマガエルのソクラテスとロベルトが訪れ、
2020年1月下旬以降、日本が直面した状況が、カエルの世界に置き換えられ、ストーリーテリングされていきます。
「これは、誰某のことだな」と容易に想像がついてしまうキャラクター設定に ^^
新型コロナウイルスが報じられるようになった当初から声高に警鐘を鳴らしてきた百田尚樹さんの思いも、一キャストとして作中の随所に怒りが示され、果たして導かれるエンディング。
新型コロナウイルス禍の向こう側
巻末に添えられた「後書き」に、なぜ再び寓話の形で、直近、日本が直面した状況について取り上げたのかについて言及されていますが、
高い確率で事の推移を当ててきて(しまって)いる百田尚樹さんだけに、
バッドエンドとの見出しのもと導かれたエンディングとともに、発せられたメッセージが重くのしかかってきました。