『永遠の0』をはじめとする作家として、またTV番組等のご出演でもお馴染みの百田尚樹さんの『カエルの楽園』を読了.-
オンラインの世界を徘徊している最中、本作の存在を知り ↙︎ 興味を持ったものですが
(2016年9月時点)30万部に迫る売り上げを記録しても、殆ど書評が載ることがないという事態に百田尚樹さんは懸念を示され、
そのことを当然とする見方↑も示される方もいらっしゃるという・・ とにもかくにも話題の書/物議を醸している一冊。
カエルの世界を通じて鳴らされた警鐘
話しの方は・・ 生まれ故郷をダルマガエルに侵されたアマガエルが、決死の覚悟で新天地を探し求める旅に出る中、
ツチガエルが暮らす「(カエルの)楽園」に辿り着き、実態解明を求めるも
徐々に迫り来るウシガエルの侵略から異変が生まれ・・ 様々、考えが巡らされていくというあら筋。
私は本作を知るプロセスで寓話が意味するところについて承知していましたが、
それを知らずに読み始めても、何について描かれているのか、
カエルの世界を題材に百田尚樹さんが描いたのは、日本の現状及び(百田尚樹さんが)予想する日本の姿であることが分かります。
「上手いなぁ」と思ったのは、ありのままを描写すると先入観などでブロックが入ってしまうであろうところ
カエルの世界が舞台となっているため、私を含め本で描かれている設定に入りやすくなっていること。
それぞれが確立すべき歴史観の必要性
読み手の立場(考え方)によって本の受け止め方は様々で、私自身は百田尚樹さんの主張、話しの流れに共感出来る部分は多かったです。
描かれている世界の是非とは別途、読了後に感じる後味の悪さに、やはり外交分野の報道等でも息苦しい状況は否めず、改めて自分なりの歴史観を確立しておく必要性に駆られました。
解釈は個々の方に委ねられるべきであろうと、詳細については言及しませんが、読書に前後して百田尚樹さんのつぶやきで ↙︎
切なる思いが綴られていましたので、
『カエルの楽園』で描かれた世界のより詳細については、また後日改めて。