先週、読み始め記 ↓
をアップロードした池井戸潤さんの『アキラとあきら 上』を読了。
その後、読み進めた
第三章 父と叔父たち
第四章 進路
第五章 就職戦線
第六章 バンカーの誕生
第七章 BUBBLE
では、作品の一翼を担う階堂彬の家業、分社化した事業を巡る父と叔父たちとの確執に、
父(の転職先で)のまた新たな理不尽な形での苦境に直面しながらも、ゼミの教授から高い能力を評価されもう一翼の山崎瑛が、
階堂彬と同じ都市銀行(産業中央銀行)に就職することになり、入行後の新人研修で、
” 階堂彬と山崎瑛。
彬と瑛、か。アキラ対決だな、と諧謔趣味の脳はつまらないセリフを運んでくる。”(p305)
と入行一ヶ月に満たない時点ながら直接対峙しトップバンカーを唸らす攻防を繰り広げた後、双方の配属先でキャリアを始動させた件に、
階堂家内の対立が深まりゆくさまに、産業中央銀行内の巨額融資に暗雲立ち込めそれらに両翼が巻き込まれていく(であろう)展開に・・
購入時点ではタイトルにある「上」の一字を見逃しており(苦笑)、ストーリーはまだ五合目に達したあたり。
リアリティ十二分に伝わる池井戸潤クオリティに、下巻ではさまざま上巻で張られた伏線が回収されていくのであろうと、既に「下巻を読みたくして仕方ない」状態に陥っており、続きは11月の楽しみに。