池井戸潤さんの『半沢直樹2 オレたち花のバブル組』を読了。
『半沢直樹1 オレたちバブル入行組』読了↓
翌日の連日での読了となりましたが、
朝に晩に電車に乗っている移動時間が長めの日であったことと、2冊目ということで、筋、世界観に馴染みやすい感覚になっていたことが、一気に約400ぺージ駆け抜けた要因になったものと。
濃すぎる面々との攻防
今回は、
“「実は、運用失敗で百二十億円の損失が出ることが確定的となった」”(p9)
と大口融資先の老舗ホテルが巨額の損失を出すことになり、頭取命令で再建支援を半沢直樹が任ぜられ、
一筋縄ではいかない監督官庁である金融庁の主任検察官との対峙に、次第に明るみになっていく銀行内の上層部に侵食していく闇に・・
中途から「TVドラマで話題になっていたの、このシーン(のこと)か」と断片的な記憶が呼び起こされ、
また、
” 半沢はいった。基本は性善説。しかし、やられたら、倍返し ー 。それが半沢直樹の流儀だ。”(p152)
とお馴染みの件(くだり)も飛び出して ^^ 前作よりも磨きのかかった半沢直樹ワールド、すっかりハマってしまっている感じですね〜。
苦境からじわりじわりと導かれる爽快感
当初はゴールデンウィーク期間中の約2週間でシリーズ4冊読もうかと考えていたところ、既に連休突入前に半分読み終えてしまったという想定を上回るハイペース。
程度の差はあれ、社会人であれば現実に或いは想像力を働かせうる状況でのヒリヒリする人間ドラマ。
理不尽さから掻き立てられる感情に、最終盤で引っ張り出されるすっきりさせてくれる感じに、TVドラマ放映時に話題をさらったことは十分に理解出来る内容で、次作『半沢直樹3 ロスジェネの逆襲』も大枠の流れは踏襲されているでしょうが、起承転結のプロセスを楽しめるであろうことには太鼓判の確信を。