池松耕次プラチナパスポート その八:未来を変えるための臨場感の高め方

 

池松耕次さんのプラチナパスポートに登壇された山本雄一郎先生の講義の続き・・

>> 池松耕次プラチナパスポート その七:未来の事でも臨場感が高まれば「現実」となる <<

 

「言葉」に「感覚」が込められると、臨場感が高まる

前回は、臨場感が高まれば脳が現実と感じて未来が変わっていくという内容のあたりまで。

人がモノを認識するための要素は「言葉」と「感覚」があり、それぞれの特徴は・・

「言葉」は弱いが、長続きする。「感覚」は強いが、長続きせず、突き詰めると「痛み」と「快楽」の2つに集約される。

pain-pleasure

 

脳に臨場感を高めるには、言葉に痛みや快楽の乗せて伝える事で、

宗教家、政治家などは本能的にこういった事が得意(な人が多くいる)。痛みと快楽を駆使する事で、聞き手が描く未来が変わってくる。

 

「抽象」と「具体」

次いで「抽象」と「具体」の概念が紹介され、「抽象」は価値が高く、臨場感が低い。「具体」は価値が低く、臨場感が高い。

例えば「ノウハウ」は具体性があり、人の注目を得やすい。但し、本質的でないため効果が長続きしづらい。

この一対の概念も駆使する事が大事で、例えば孫(正義)さんの場合、交渉の際、

(こういった世界を作りたいといった)世界観を伝えて、具体的な計画を提示する手法で、相手は常識が変わるかの違和感を覚える。

 

事象を相手より俯瞰した立場で捉えるべし

人の世界は「言葉」によって支配されており、「言葉」は「文脈」によって意味が変わる。

認知科学は科学の上を行く概念で、物事を「高い視点から俯瞰する」習慣を心掛ける事により

相手の状況や環境を変える事で、人の価値観が変わっていく。

10.Eye-In-The-Sky-Japanese-Photographer-Mutablend

つまり、相手の持っている文脈を変えるためには相手より高い視点で語る事で、高い視点を持てれば同じものを見ても、今までと見方が変わる。

その事が出来ると、相手の考え方を如何様にでも変える事が出来るようになり、客観的、俯瞰的、冷静に物事を意味付けられる。

人は新たな言葉の意味付けによって臨場感を抱き、それによって行動がもたらされれば恐怖が薄れ、未来が書き変わってくる。

 

人の価値観が変わる3段階

人の価値観が変えるためには・・

1.  解凍:まず、相手の価値観に疑問を持って貰う

2. 変革 :未来の一部を体験させて、新たな「気づき」を与える

3. 再凍結:変革で得た「気づき」、新たな価値観を完成させる

change2

これらを相手に自分で決めさせ、「コミットメントの呪縛」が生まれると、

(相手は自分の行動に)一貫性を持たせようとする(=心変わりしなくなる)。

何より、まず、相手に違和感を抱かせる事、常識に疑問を持って貰う事。

今回は、ここまで。ちょっと内容が高度になっていますが ーー; 認知科学に関する講義は次回で締めます。

 

 


Comments

comments