K-1の生みの親、石井和義正道会館館長が原作者となった漫画『どるから 第1巻』発売記念
トーク&サイン会に参加。登壇されたのは、原作者の石井館長、作画のハナムラさん、脚本の龍造寺慶さんのお三方。
本イベントを知り、石井館長に関する情報にアクセスして程なくブログを頻繁に更新されていることを把握、
多くの人が興味持ちそうなことが、簡潔明瞭に書かれてあるのが印象的で、
一時、時の人になり、多くの人を束ねるだけのスケールの源泉のように感じましたが、
トークショーでは、漫画で描かれているのは昔の自分(石井館長)で、今の自分は全く違うそうな。
「持たざる」の境地
具体的には「今、一切、自分が何かを起こそうという気がない」「出来るだけ持たない。如何にして捨てるか」といった今の心の在りよう。
トークショーの途中、参加者から「今まで会った人から聞いた忘れられない名言は?」との質問に、
「(会ってはいないけど)すべての真理が、お釈迦さまの言葉にある。お釈迦さまの言う通りに生きたら間違いない」と言い切られ、「最高峰の叡智」と回答されたことが、とても印象的で
K-1で社会に格闘技ブームを起こし栄華を極められたものの、一転、脱税の罪で塀の内側に転落され、天国と地獄を味わった今の石井館長を理解する上での要諦であるように感じました。
清濁併せ吞み、生まれた光と陰
これは登壇されていた龍造寺慶さんが言われていたことですが、石井館長について「いい噂も悪い噂も聞いていた」と。
但し、一切の隠し事をしないというのが、石井館長の人がらであるようで、特にイベント参加券入手するまでは
逮捕、収監のネガティヴなイメージが強かったですが、その時はその時、新たな人生を踏み出されている姿に180°イメージを覆されました。
トークショーの後は、サイン会(+希望者とは撮影)。対象書籍(『どるから 第1巻』)を差し出したところで
石井館長の横に用意されていた座席に「どうぞ、どうぞ」といった具合で案内され、
「今日はどちらからいらしたんですか?」といった質問を用意していたところ機先を制されてしまい ^^; 恐縮の展開も
サインを書いてもらう間、時間があり・・
私「船木誠勝さんが、セメントでやらしたら日本人で一番強いのは藤田和之さんとおっしゃれていましたけれども」
セメント最強のレスラーは誰なのか を発表します
石井館長「そうかもしれないですねぇー」
私「石井館長であれば、誰を上げますか?」との質問に
石井館長「(アントニオ)猪木さんじゃないっすか。胴締めかけられた時、外せなかった」とのご回答。更に
石井館長「とにかく若い頃の猪木さんは強かった」と。聞きたいことが聞けた満足感に、
サインを頂戴した後の去り際、(為書きを書いて頂いた経緯から)
石井館長「桑田さん、有難うございました〜」
とお声掛け頂き、トークショー中、「石井館長は気配りの人」とのお話しがありましたが、人がらにも触れられた思いで、
どうしても世の中に、石井館長=恐い人 のイメージがありますが、人の心を掴む達人であるように思い、K-1があれだけメジャーになった背景の一端を垣間見た思いでした。
石井館長が、今の格闘技界に感じておられること
因みに、トークショーの中で「今の格闘技界について・・」という質問もあり、
20年前のK-1と同じことをやろうとしていて、ガラケー時代の格闘技にとどまっていると現状を憂いておられ、
ご自身で身を乗り出すことは(石井館長の価値観が変わったことから)ないものの、
「世の中、お金持っている人たくさんいますから、そういう人に出してもらったんいいんですよ。」と
方法論に関しては乱立する団体のプラットフォームづくりのように捉えましたが、石井館長がお話しされると「何でも簡単そうに出来てしまいそうな」そんな力(雰囲気)も感じました。