作家 伊東潤さんの『もっこすの城 熊本築城始末』を読み始めて
プロローグ
第一章 蛇目紋の家
第二章 反骨の地
第三章 日之本一之城取
第四章 天下静謐
と章立てされているうち「第一章 蛇目紋の家」を読み終えたので、そこまでのおさらい。
(2021年)4月に読んだ『覇王の神殿 日本を造った男・蘇我馬子』に
惹き込まれた経緯から「また何か、伊東潤さんで・・」と思っていた折、
サイン本入手機会に遭遇し、手元に引き寄せていた経緯。
肥後を託された命運
冒頭(プロローグ)、本能寺の変直後の混乱に始まり、一連の過程で安土城を守るため命を賭した父を失った長男(木村藤九郎秀範)が、
豊臣秀吉から肥後の北半分を与えられた加藤清正の
“「治水により沃野を生み出し、百姓等を富ませる。続いて四方に延びる街道を整え、物の流れをよくする。そして城下町を作り、各地から商人を呼び寄せる。さすれば肥後国は富み、一揆など起こらなくなる」”(p50)
の構想をもとに、溢れ水を起こした菊池川など喫緊の課題となっている治水事業に、
“「そなたは、天下一の城を築くことになる」
「て、天下一の城と」
初め藤九郎は、清正が何を言っているのか分からなかった。
「そうだ。何人たりとも寄せつけぬ堅城を、わしは築く。その手伝いをせい」”(p102)
との命を受け、亡き父から受け継いだ秘伝書(など)を頼りに、読みどころへと導かれるものと思います。
熊本に熊本城あり
サイン本きっかけではあったものの、熊本の方々に触れる度、熊本城への強い思い入れをこれまで幾度も感じてきたことから、内容への興味も強く、その背景に迫れるであろうこれからの読書が楽しみです ^^