伊東潤さんが描いた熊本城を託された男の生きざま:『もっこすの城 熊本城築城始末』読み始め

作家 伊東潤さんの『もっこすの城  熊本築城始末』を読み始めて

 プロローグ

 第一章 蛇目紋の家

 第二章 反骨の地

 第三章 日之本一之城取

 第四章 天下静謐

と章立てされているうち「第一章 蛇目紋の家」を読み終えたので、そこまでのおさらい。

(2021年)4月に読んだ『覇王の神殿 日本を造った男・蘇我馬子』に

<< 2021年4月24日投稿:画像は記事にリンク >> 伊東潤さんが描いた、古代日本に理想国を造り上げた者たちの軌跡:『覇王の神殿 日本を造った男・蘇我馬子』読了

惹き込まれた経緯から「また何か、伊東潤さんで・・」と思っていた折、

出典:メトロ書店熊本本店Twitter(画像はTweetにリンク)

サイン本入手機会に遭遇し、手元に引き寄せていた経緯。

肥後を託された命運

冒頭(プロローグ)、本能寺の変直後の混乱に始まり、一連の過程で安土城を守るため命を賭した父を失った長男(木村藤九郎秀範)が、

豊臣秀吉から肥後の北半分を与えられた加藤清正の

“「治水により沃野を生み出し、百姓等を富ませる。続いて四方に延びる街道を整え、物の流れをよくする。そして城下町を作り、各地から商人を呼び寄せる。さすれば肥後国は富み、一揆など起こらなくなる」”(p50)

の構想をもとに、溢れ水を起こした菊池川など喫緊の課題となっている治水事業に、

“「そなたは、天下一の城を築くことになる」

「て、天下一の城と」

初め藤九郎は、清正が何を言っているのか分からなかった。

「そうだ。何人たりとも寄せつけぬ堅城を、わしは築く。その手伝いをせい」”(p102)

との命を受け、亡き父から受け継いだ秘伝書(など)を頼りに、読みどころへと導かれるものと思います。

熊本に熊本城あり

サイン本きっかけではあったものの、熊本の方々に触れる度、熊本城への強い思い入れをこれまで幾度も感じてきたことから、内容への興味も強く、その背景に迫れるであろうこれからの読書が楽しみです ^^


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