シリーズで展開されている音楽評論家 伊藤政則さんのトークイベント『遺言』Vol.15に参加。
伊藤政則さんの(他の)トークイベントは、昨年(2019年)9月以来ながら
『遺言』の東京開催は昨年6月以来。
RUSHが、日本で浸透しなかったワケ
話題は、まず年明け早々、ロックファンに衝撃を与えたRUSH Neil Peart:ニール・パートの訃報。
伊藤政則さんにもニール・パートが闘病生活であった事は知らされていなかったそうで、驚かれたそうな。
そこからRUSHとの思い出話しとなり、何もしてくれなかったとの日本フォノグラムからEPICへレーベル移籍した際の舞台裏に
最初、RUSHのジャケ買いをしてDJとして再生した際のLed Zeppelinを彷彿とさせられた際の出逢いに。
ロンドン、Wembley:ウェンブリー公演(Permanet Waves又はMoving Pictures時)3daysの際、伊藤政則さんが財布をすられてしまったことをマネジメントに連絡したところ
伊藤政則さんが座っていたゲストゾーンのあたりをマネジメント、クルー総出で探してくれて、メンバーも含めいい人たちの集まりであったというエピソード。
因みに、その時の公演規模から日本での人気との相違から来日を不安視していたところ実現した1984年のJapan Tourも、
移籍先のEPICの熱心なサポートにRUSH側が応えたもので、ビジネスは二の次にされたことから実現した経緯であったと。
そこから日本におけるロック市場といった話しとなり、RUSHのようなバンドが日本で人気が出ないのは
ファンの絶対数が少ない実態に伊藤政則さんが言及され、例えばRUSHのコンサート会場に行くと「今まで250回は観ている」「〜年から観ている」といったファンがゴロゴロいて、
日本は大きくなると家庭の事情等でロックを聴かなくなってしまう人が多いのだと。
5月に来日公演を控えているIRON MAIDENも海外では(南米で)7万人とかのキャパで公演しているのに、
日本側から示された会場は1万人規模で、日程が少なくとも(週末のさいたまスーパーアリーナ等)4回は変更されたそうな。
METALLICAも、もはやビジネスのスケールが桁違いとなってしまい、東京ドームで2回は公演出来ないであろう現実を考慮すると、興行権を持っているLIVE NATIONが招聘に動くかどうか・・という現実。
もっとも厳しい状況は海外も横にならえで、「墓場から引きずり出せ」のスローガンが紹介され、
これまであの手この手でプロモーターたちが考えてきたことで興業が成り立ってきたが、もはやそういったことに答えられるバンドの数(AEROSMITHほか)が無くなってきたし、
外資のレコード会社など、四半期で成果を求められる中、新人バンドが育成される環境もないと。
伊藤政則さんのトークイベントや本を読む機会に、ロック(界)の先行きの危うさを危惧させられてきましたが、今回もまた然りでした、、。
気になるJohn Sykes・・
伊藤政則さんイベントで楽しみなトーク後のサイン会又は撮影会。
今回は先着順から抽選に変更されトーク開始前からトーク後に発表されるとの抽選結果が気になってドキドキしていたところ
トーク終了後の「皆さん、ご参加いただけます」との内容にホッ ^^
順番待ちが4番目くらいであったことから早々に回ってきて、サインを書いて頂いている間、
「John Sykesの新譜、全くの白紙なんですかね?」と声がけさせて頂けば・・
「なんかGolden Robotってところが払う約束のお金払わなかったみたい」とのご回答。
そこから「(例えば)Ward RECORDSが単独でなんてことは無いですかね?」と続けざまに質問させて頂けば
「可能性あるね」との回答に(実際どうなるかは一切不明ながら)妙に勇気づけられたり ^^
伊藤政則さん曰く、「番組では言えない話し」との濃いぃロック話しに、その後のワンtoワンに、ロックファンとして楽しいひと時を過ごしてくることが出来ました ^〜^♪