北海道日本ハムファイターズ、オリックスバファローズ、阪神タイガースで活躍された糸井嘉男さんの『超人ソリューション 〜筋肉と向き合う哲学』を読了。
(2023年)9月に開催された ↓
トークショー!!サイン本お渡し&ツーショット撮影 時に、糸井嘉男さんより入手した著書。
本書は、投手としてドラフト1位と高評価で北海道日本ハムファイターズに入団を果たすも目が出ず、
” 結果的に僕がバッターとして覚醒したのは、転向して2年後に、あることがきっかけで筋トレを中心とした本格的な体づくり、肉体改造を行うようになってからだ。
そして、その翌年に外野手としてレギュラーの座を掴んだ。
つまり、「心・技・体」でいうと「体」と向き合ったからこそ、「技」もついてきた実感がある。”(p6)
と現役選手生活を振り返られる中で転機=決め手となった体づくりの考え方、実践されたことを軸に、
第1章 体づくりに目覚めれば、新しい自分に出会える
第2章 超人の基礎をつくった筋トレたち
第3章 コンディショニングは体づくりのパートナー
第4章「体」から「技」へ ー 人生を変えた野手転向の軌跡
第5章「体」から「心」へ ー 19年の現役生活を支えたメンタル
第6章 あなたにも体をつくって動かす、すばらしさを
第7章 体づくりと、これからの人生
の章立てに沿って、筋トレ以外でも糸井嘉男さんの半生にも言及された内容となっています。
印象に残ったところでは
” 最近まわりに言われたのだが、僕は人の悪口を言わないらしい。あまり意識したことはなかったが、悪意を持って人のウワサ話をするようなことは、たしかに自分でもないと思う。
人に対してムカつくことがないと言ったらウソになるが、たとえムカついたことがあったとしても、筋トレをすると忘れてしまう。
習慣で発散できるようになっているから、数時間後にはスッキリしてどうでもよくなっているようだ。”(p51)
に、
” 思い返せば、緊張感に飲まれ、完全に緊張状態になりそうなときは、あれこれ考えすぎていた。余計なことを考える時間があるからいけない。そうならないようにアスリートは何をすればいいのか。ウエイトをやりまくるのだ! 筋トレの最中、僕は自分の肉体の反応だけに集中し、やがて無心になる。現役時代は、試合に必要な最低限の緊張感だけが体に残った。緊張感が味方につく感じ、とでも言おうか。”(p36)
と散見される(やらない理由がないと言い切られるほどの)筋トレの効用に、
” 食べる順番にも気をつけていて、必ず野菜など食物繊維の多いものからスタートする。その後タンパク質(肉・魚など)、炭水化物(〆のごはんなど)の流れで食べる。これは糖質の吸収をゆるやかにする食べ方なので、老化につながる体の糖化を予防してくれるし、食べすぎ防止にも役立つと言われている。”(p119)
筋トレにとどまらない健康実践法に、
” いま考えると、僕は厳しいことを言われないと危機感が生まれない人間だった。さすがGM、選手の性格をよく見抜いている。「このままじゃ使えないよ」と言ってもらわなかったら、僕の野球人生はどうなっていただろう・・・考えただけでぞっとする”。(p139)
と、そもそも筋トレに活路を見出したことも
” 僕が一軍でプレーするようになったころ、彼はすでに開幕投手を務め、沢村賞にも輝くスターだった。そんな男が2008年の春、いきなりバカでかくなってキャンプに現れたのだ。
11月の納会で会ったときは、もっと細かった・・・よな?
たった2か月でスーツがパッツパツになってるやんか・・・。
・・中略・・
僕は早速ダルビッシュに筋トレの手ほどきをお願いした。”(p140〜141/p142)
年下ダルビッシュ有選手から影響を受けたもので、出逢いを経て糸井嘉男選手が如何に野球界で頭角を現し、残した記録とともに選手にファンから愛される存在になっていったかを辿る軌跡とも興味深ったです。
また、気づけば、そこかしこで24時間フィットネスを見かけるようになり、「ちょっと自分も始めてみようかな・・」といった刺激も ^^