1月13日に読み始め記を記した
『いっきに学び直す日本史』を読了.-
本書を読んでいる期間中、他の本も2冊読んでいましたが、約1ヶ月、駆け足的に日本史概要を学習。
読む前と読んだ後で、日本史に関する理解が飛躍的に高まったか?というと、
そのような心情に至ってませんが、おぼろげになっていた記憶が呼び起こされたり、
或いは新たな理解への地ならしであったり、また、関心を高める意味で効果はあったと思います。
本編では・・
” 1966(昭和41)年から発行された赤字国債は、大平内閣のころから急速に膨張していった。
1975年(昭和50)年には15兆7,764億円だった国債残高は、1981年に83兆6,298億円、1983(昭和58)年には100兆円を超え、財政再建・行政改革は中曽根内閣の大きな課題となった。
・・中略・・
1985(昭和60)年4月に日本電信電話公社・日本専売公社は民営化され、それぞれ日本電信電話株式会社(NTT)・日本たばこ産業株式会社になっていたが、
1986年11月に国鉄の分割・民営化関連8法案が成立して、1987(昭和62)年に国鉄は分割・民営化され、東日本旅客鉄道会社(JR東日本)をはじめとする11の新法人と国鉄清算事業団が発足した。”(位置 No.19961)
といったところまで。著者(安藤達朗さん)の
” わたしたちをとりまく状況があまりにも厳しくなってしまった現在、わたしたちは次にくる世界の新しい世界像をつくりあげ、その実現に向かって進んでいかなければならない。
人類はみずからの手でいまだかつて人類が経験したことのない危機的状況にみずからを追い込んでしまったのだが、
それを回避し、希望にみちた世界をつくっていくことも、わたしたちに与えられた責務なのである。”(位置 No.20014)
といった問題提起で締め括られてられています。
また、その後を受ける形で佐藤優さんの一文が寄せられており、日本が発展を遂げた背景を
” 適度の雨と温暖な気候は、その土壌に豊かな恵みを与え、日本人の自然感覚を鋭いものとした。
また、島国であったために、中国で出現した強大な帝国による直接支配も遊牧民による制服も受けず、大陸から高度の文明を摂取して内的に発展していくことに成功した。”(位置 No.21020)
日本史を学ぶ要点について
” 日本史を学ぶにあたって、とくに留意しておかねばならない点は、次のようなものであろう。
(1)農業生産物は主人に収納されるか、それともいったん農民のものとなって、それから年貢などが支払われることになるか。
(2)商品流通の対象は贅沢品か、それとも日用必需品か。
(3)農民に対する直接支配者は農村に居住しているか、それとも都市に居住しているか。
(4)特権階級を構成するものは特殊技能をもつことによってか、それとも家柄によってか。
(5)対象の説明は「神」を通して行うか、それとも対象を対象として説明するか。”(位置 No.21077)
といったことなどが、巻末部でまとめられています。
日本史に対する学びを今回の一時的なものとせず、
ニュースなどに触れ、都度、背景を繰り返し学ぶ姿勢が理解を深めていくことになると捉えていますが、
特に自分に足りていないであろう近現代史のあたりは、
自分が生まれ育った「日本」を分かる上で重点的にフォローしていきたいと思います。