ジャパネットたかた創業者 高田明さんに学ぶ「今を生きる」ことで絶対に拓ける人生:『伝えることから始めよう』中間記

ジャパネットたかた創業者の高田明さんの著書『伝えることから始めよう』を読み始めて

全部で5章あるうちの2章まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

端的な印象は、テレビショッピングでお馴染みの高田明さんの語り口に乗せて(高田明さんの)人がらが伝わってくるような一冊で、

家業のカメラ店に就職した時から激務で試行錯誤の繰り返しながら

” よく憶えているのは、スリランカに行ったことです。当時はまだセイロンって言ってました。結婚してすぐでした。150人の団体旅行です。

現地でダンスを見学したんですよ。火祭りみたいに、火を焚いたところで現地の人が踊るんです。

その踊りが背景に写るようにして、お客さん一人ひとりの写真を撮るんですよ。私一人ですよ。必死です。

そして、帰りの飛行機の中で注文を取るんですけど、それが全然売れなかったんですね。

確か売上が30万円にもならなかったんですね。赤字ですね。がっくりきて、帰って来た翌日には体が動かなくなって、病院で治療してもらいました。

失敗を失敗と思わないタイプですけど、そんな失敗談もたくさんあるんですよ。”(p33)

といった振り返りがありながらも、

” どんなことでも、一生懸命にやっていれば、そのときは何の役にも立たなくても、いつか役に立つときがくる。どんなことでも、いつかどこかでつながるのだと思います。”(p28)

” そのときできることを、やりたいことを一生懸命にやり続けた、ただそれだけでした。

1番になろうとか、そんな目標も欲もなかったんですよ。ただ、やることがあるから、やってきた。

やるために人がいなかったら、だれでもいいから頼んで、格好をつけずに協力していただいた。

結果として、ラジオでもコマーシャルできるようになった。そういうことだったんです。”(p52)

と、ご経験に基づいての読者へのメッセージが、本書の中に散りばめられています。

ジャパネットたかたのブレイクスルー

また、高田明さんがビジネスを学んでの要約が興味深く、

” 私が敬愛するエリヤフ・ゴールドラットさんが、『ザ・ゴール』という著書の中で「ボトルネック」ということを言われています。

ゴールドラットさんは、元々はイスラエルの物理学者ですが、全体最適化の「TOC (theory of constraints)理論」の生みの親として知られている方です。

TOC理論を私なりに簡単に解釈すると、物事はとてもシンプルで、いくら複雑に見えていても、

すべての問題は、本質的な原因「ボトルネック」を探し出して、そこさえ解決すれば、全体の問題も解決するという考え方なんです。”

例えば、会社に100の部署があっても、なかなかうまくいっていないとしても、100の部署すべてに問題があるのではなくて、連携であるとかどこかに問題がある。

その問題さえ解決できれば、全体が最適化されるということなんですね。”(p52-53)

「今を生きる」ことで得られるもの

このあたりにジャパネットたかたが辿った軌跡の本質があるように捉えていますが、

読んだところは高田明さんが、大学卒業後、(家業ではなく)一般企業に就職後、8ヵ月間のヨーロッパ駐在経験などを経て、

親友の誘いに乗って事業を立ち上げるも上手くいかず、故郷の平戸に戻るところを決意するところまで。

第2章の締めくくりで、

” 今を生きていれば、人生は絶対に拓けるようになっているんですよ。

そして、一生懸命にやったことは決して無駄にはなりません。後になって、その努力はいつかどこかでつながってくるんです。

そんな想いをお伝えしたいと思って、この本を書くことにしました。”(p83)

との(この時点の)総括も、また本書で印象的なメッセージ。

これから高田明さんの名を全国区にすることになったテレビコーマシャルの秘話等が内容に盛り込まれているようで楽しみです。

 


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